「阪神ジュベナイルフィリーズ」の版間の差分

2024年12月8日 (日) 22:11時点における最新版

阪神ジュベナイルフィリーズ（はんしんジュベナイルフィリーズ）は、日本中央競馬会（JRA）が阪神競馬場で施行する中央競馬の重賞レース（GI）である。競馬番組表での名称は「農林水産省賞典 阪神ジュベナイルフィリーズ」と表記している。

レース名の「ジュベナイル（Juvenile）」は、英語で「少年」「少女」を意味する。また、「フィリー（Filly）」は「牝馬（特に4歳までの牝馬）」を表している。

正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞。

概要

1949年に、関西所属の3歳（現：2歳）馬チャンピオン決定戦として「阪神3歳ステークス（はんしんさんさいステークス）」の名称で創設。施行距離は当初芝1200mだったが、1962年より芝1600mに変更され、現在に至る。

1991年より牡馬・牝馬のチャンピオン決定戦を明確にすることを目的として、本レースは牝馬限定戦に変更。あわせてレース名も「阪神3歳牝馬ステークス（はんしんさんさいひんばステークス）」に変更され、3歳（現：2歳）牝馬チャンピオン決定戦として位置づけられた。その後、2001年より馬齢表記が国際基準に改められたのに伴い、現名称となった。

外国産馬は1971年から、地方競馬所属馬は1995年から出走可能になったほか、外国馬も2010年から出走可能になった。

本レースの優勝馬が翌年の中央競馬で行われる3歳クラシックでも活躍する例がみられるなど、中央競馬の3歳クラシックに直結するレースとして重要とされている。

レース条件

以下の内容は、2015年現在のもの。

• 出走資格：サラ系2歳牝馬（出走可能頭数：最大18頭）
  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬（5頭まで）
  • 外国調教馬（9頭まで、優先出走）
• 負担重量：馬齢（54kg）

出馬投票を行った馬のうち、優先出走権を得ている馬から優先して割り当て、その他の馬は通算収得賞金が多い順に割り当てる。

地方競馬所属馬の優先出走権

地方競馬所属馬は同年に行われる以下のレースのいずれかで2着以内に入着すると、本レースに優先出走できる。

また、芝コースで行われる中央競馬の重賞レース1着馬も出馬登録できる。

賞金

2015年の1着賞金は6500万円で、以下2着2600万円、3着1600万円、4着980万円、5着650万円。

歴史

• 1949年 - 3歳（現：2歳）馬によるレース「阪神3歳ステークス」の名称で創設、阪神競馬場の芝1200mで施行。
• 1956年 - 阪神競馬場の改修工事により京都競馬場の芝1200mで「京都3歳ステークス」の名称で施行。
• 1971年 - 混合レースに指定され、外国産馬が出走可能になる。
• 1984年 - グレード制施行によりGIに格付け。
• 1990年 - 阪神競馬場の改修工事により京都競馬場で施行。
• 1991年
  • レース条件を「3歳（現：2歳）牝馬」に変更。
  • レース名を「阪神3歳牝馬ステークス」に変更。
• 1995年 - 特別指定交流レースに指定され、地方競馬所属馬が出走可能になる。
• 2001年
  • 馬齢表記を国際基準へ変更したのに伴い、レース条件を「2歳牝馬」に変更。
  • レース名を「阪神ジュベナイルフィリーズ」に変更。
• 2006年 - 「阪神競馬場芝外回りコース新設記念」の副称をつけて施行。
• 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更。
• 2010年
  • 国際レースに指定され、外国調教馬が出走可能になる。
  • 格付表記をGI（国際格付）に変更。
• 2024年 - 阪神競馬場の改修工事により京都競馬場で施行。

歴代優勝馬

備考

• 1984年〜2006年の格付表記は、JRAの独自グレード。

外部リンク

• 今週の注目レース（第66回阪神ジュベナイルフィリーズ） - JRAホームページ