この言葉は「物事の順列等をランダムにすることにより混乱を巻き起こす」あるいは「物事のルール等の決まり事を守らない」ことである。 特にインターネット上においては「サービスを妨害する行為を行う、あるいは行う人物」という意味が存在する。
一般的な意味
物事にはルールや順序が存在するが、これを守らない行為をこう呼ぶ。 具体的な行為としては「乱雑な状況にする」「通常あってはならない傷や破損を起こす」などが存在している。 また、芸術の世界においては「わざと美術のルールを守らないことにより新しい効果を生み出す」ということが行われ、特にバロック美術やキュビスム、あるいは現代アートなどで行われることがあるが、基本的には「ルールを熟知する」人が行って初めて意味を持つ行為であり、そうでない人が行っても作品になることは少ない。 またこの言葉は「〇〇荒らし」とい形で使用されることがある。
インターネット
インターネット上においては、見た目上は匿名である。そのため、Web上のサービスおよびコンテンツに対し特にいたずら目的あるいは通常の人と異なる信念により、通常と異なる動作を行うことがある。以下はそれらの行為を行う。
- 電子掲示板等のサービスに対しサービスの意図しない書き込みを行う
- Wiki等編集が可能なサービスに対し他者の有益な書き込みを削除、あるいは自らの意見を書き込む
- 物事や人物に対し不当な批判をしたり誹謗中傷の意図を持った書き込みを行う
- サーバに対し負荷のかかる行為を行う
- 管理権を乗っ取る
むろん、これらの行為はサービスの利用者、管理者および運営、または第三者にとっても基本的に迷惑かつ、不快感を与える行為である。
無自覚な荒らし
この行為を行うユーザーの中には、自らの行為がそれに該当しない、と思っているユーザーが存在する。その種のユーザーは自覚のあるユーザーよりも厄介であることが多い。
対処
インターネット上の荒らしに対する対処、これは一般的なものとされるが、ユーザーレベルでは表向きでは無視するほうが良い。というのも、荒らしの大多数は「構われること」を望んでおり、余計に動くことによりさらにその行為がエスカレートする場合があるからである。 逆に管理者および運営は断固たる処置をとるべきである。荒らしが通用する、と思われることが行為をエスカレートさせることがあるためである。
サービスのユーザー
基本的に、管理者および運営への通報が第一である。特に電子掲示板では基本的にユーザーレベルではこの種のユーザーに構わないほうがいい。 メッセージ機能があるサービスならば注意することもできる。 またWiki等で運営が荒らしに対する対策を行った場合のあとかたずけなどは行う必要があるかもしれない。 ただし、Wiki形式で運営が何も行動しない場合は自ら対処するしかないのであるが。 全く逆の手段として、荒らしと思われるユーザーを徹底的におもちゃにする、例えば「特定の行動に反応するユーザーに対しXXチャレンジという遊びを行う」ことや、萌えキャラとして徹底的にかわいがるいわゆる「萌え殺し」という手法も存在するが、これは高等手法であるため、一般のユーザーにとっては難しいと思われる。
管理者
管理者および運営に関しては以下の方法が存在する。
- ユーザーへの警告
- そのユーザーに対し問題がある行為を行っていることを伝える。この行為は特に「マナー違反」などの場合行うべきであろう。
- サービスの制限
- サービスに対し、何らかの制限を行う行為であり、例えば「アカウントユーザー以外の新規作成禁止」であるとか「ページの編集禁止」などである。
- ユーザーへの制限
- 各種制限、例えばアカウントに対するサービスの制限や、IP単位でのアクセス禁止等の手段が存在する。
- プロバイダへや各種機関への通報
- これらの行為を行っても別の場所を荒らすなど、悪質な場合はプロバイダへの通報がある程度有効である。この場合証拠を押さえてメールで報告すると有効である。それでも継続する場合、警察や弁護士に相談するのも手段である。