長崎大学
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長崎大学(ながさきだいがく、英語: Nagasaki University)は、長崎県長崎市文教町1-14に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は長大(ちょうだい)。旧制六医科大学からの流れを汲む、旧官立大学の一つである。
概観
本学は、1949年(昭和24年)に、長崎医科大学および附属薬学専門部、長崎経済専門学校、長崎師範学校、長崎青年師範学校を包括して設置された国立大学である。各学校の前身まで遡ると明治・大正期以来それぞれが異なる歴史を歩んできた。
1950年代・60年代にキャンパスの移転・統合が行われ、現在では全9学部のうち6学部(教育学部、水産学部、工学部、薬学部、環境科学部、多文化社会学部)が文教キャンパス(長崎市文教町)に、旧制長崎医科大学以来の医学部、歯学部、長崎大学病院が坂本キャンパス(長崎市坂本1丁目)に所在する。経済学部だけは片淵キャンパス(長崎市片淵4丁目)に所在し、旧制長崎高商以来の、国の登録有形文化財に登録されている土木・建築物が残されている。
総合病院(長崎大学病院)を有し、熱帯医学研究所(共同利用・共同研究拠点)や大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科の附置、がんの研究などが行われている。また水産学部が設置されている。
学部数が多く、特に理系の学部が多い。1997年(平成9年)には全国初となる文理融合型の環境科学部が設置され、また2014年(平成26年)4月には全国唯一の多文化社会学部が設置された。
前身校
- 長崎医科大学(1923年4月設立、前身は1887年設立の第五高等中学校医学部)
- 長崎医科大学附属薬学専門部
- 長崎医科大学附属医学専門部→長崎高等学校
- 長崎経済専門学校(前身は1905年3月に設立された長崎高等商業学校)
- 長崎師範学校(1943年設立。源流は1874年(明治7年)創設の長崎県小学教則講習所に遡る)
- 長崎青年師範学校(1944年設立。源流は1921年設立の長崎県実業補習学校教員養成所に遡る)
理念
長崎大学は、長崎に根づく伝統的文化を継承しつつ、豊かな心を育み、地球の平和を支える科学を創造することによって、社会の調和的発展に貢献する。