神戸大学
概観
神戸大学は明治35年(1902年)に日本で2番目に設立された官立高等商業学校である神戸高等商業学校に開学の起首を持つ。現在は11学部14研究科を設置する総合大学となっている。前身の神戸高商は、日清戦争後の急速な日本経済の成長を背景に、実業界における人材需要が高まる中、東京高等商業学校(現一橋大学)に続く形で設置。初代校長である水島銕也は東京高商との差別化を図るため、学理からより実践的な実学教育を重視。1949年の学制改革による新制大学としての改組時に、日本で最初の経営学部を設置。また、唯一の海事科学部を設置している大学である。
同窓会
神戸大学学友会と称し、10学部・14研究科・1研究所からなる9同窓会が設置。
- 文窓会(文学部)
- 紫陽会(国際人間科学部)
- 凌霜会(法学部・経済学部・経営学部)
- くさの会(理学部)
- 神緑会(医学部医学科)
- 就進会(医学部保健学科)
- 神戸大学工学振興会(工学部)
- 六篠会(農学部)
- 海神会(海事科学部)
(2018年5月現在)
建学の精神
「学理と実際の調和」を理念としている。神戸高等商業学校設立以来、「真摯」「自由」「協同」の精神で、社会に貢献するような指導的人材を育成する世界的研究・教育機関たることを目指している。
教育および研究
イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社」によるQS世界大学ランキング2014では、第294位、QSアジア大学ランキング2015では、第41位、国内では、第12位である。
平成19年(2007年)に、理学・工学・システム情報学・農学・海事科学の5研究科に加え、自然科学系の5つの研究センターが参加する学際組織、「自然科学系先端融合研究環」を設置。平成28年(2016年)に「先端融合研究環」へと改組。平成23年(2011年)には神戸ポートアイランドに先端的・融合研究を集積する目的で「統合研究拠点」を設置している。このように、文理・分野融合を意識した横断的な研究開発、人材育成に力を入れている。
EUインスティテュート関西のコンソーシアムメンバーとして参加しており、通常の留学支援だけでなく、専門教育と留学の双方を中心に据えた独自性の高い少数先鋭教育プログラム「EUエキスパート人材養成プログラム (KUPES)」「5年一貫経済学国際教育プログラム (IFEEK)」「KIBER Program」等を実施している。