九州大学
概観
当大学は、1949年(昭和24年)に旧制九州大学等を包括して設置された国立大学である。1867年(慶応3年)に設立された賛生館を起源とする九州帝国大学を直接の母体としている。九州帝国大学の初代総長は東京帝国大学の総長と明治専門学校の初代総裁を務めた山川健次郎である。2003年(平成15年)に九州芸術工科大学を吸収、2004年(平成16年)に国立大学法人による設置へと移行した。
憲章
九州大学には特に建学の精神は定められていないが、「九州大学教育憲章」、「九州大学学術憲章」が存在する。
教育および研究
九州大学では1970年代、大学院への要請が多様化してきたことに対応するため、「学際大学院」構想を進め、1979年(昭和54年)4月に総合理工学研究科(現:総合理工学研究院)を設置。 1991年(平成3年)、キャンパスの統合移転計画が決定すると、1998年(平成10年)に「改革の大綱案」を定め、優秀な研究者の養成と研究レベルの向上を目的とする大学院重点化を行い、2000年(平成12年)に学府・研究院制度を導入した。この制度は研究機関としての大学院組織を「研究院」、教育機関としての大学院組織を「学府」に分離するもので、必要に応じて簡易に組織改編ができるようになり、研究院には教員が、学府には大学院生が、学部には学部生が所属し、教員が学府や学部に出向する形で教育を行う。なお、基本的に研究院長が学府長・学部長を兼務する。
世界トップレベル研究拠点
文部科学省は2010年(平成22年)7月14日、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所を、科学技術分野で世界最高水準の研究機関を目指す世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムの研究拠点に選定した。毎年14億円を10〜15年にわたって集中的に投資して世界に通用する研究拠点に育てることを目的としている。
グローバルCOEプログラム
グローバルCOEプログラムとして、5件のプロジェクトが採択されている。
- 2007年度(平成19年度)
- 生命科学
生命科学 個体恒常性を担う細胞運命の決定とその破綻 - 化学、材料科学
未来分子システム科学
- 生命科学
- 2008年度(平成20年度)
- 数学、物理学、地球科学
マス・フォア・インダストリ教育研究拠点
学際、複合、新領域
新炭素資源学
- 数学、物理学、地球科学
- 2009年度(平成21年度)
- 学際、複合、新領域
自然共生社会を拓くアジア保全生態学
- 学際、複合、新領域
大学公式キャラクター
芸子ちゃんという、九州大学大橋キャンパスで生まれた約4才の女の子のキャラクターがいる。 頑張り屋で明るい性格。好きな食べ物はお汁粉とかき氷。芸工祭を盛り上げるべく、日々実行委員会のメンバーと仕事をしている。