関西大学
概観
当大学は、当時の司法省の顧問を務めていたボアソナードに学んだ有田徳一、井上操、小倉久、鶴見守義、土居通夫、野村清吉ら大阪在勤の裁判官、彼らの上司である児島惟謙、漫画家手塚治虫の祖父手塚太郎、自由民権運動家である吉田一士らにより、1886年に関西初の法律学校として大阪府大阪市西区の願宗寺に開かれた関西法律学校を起源とする。1922年に大学令に基づく旧制大学となった。2018年現在、13学部、大学院15研究科を設置している。近年、専門職大学院の充実を図っており、法科大学院・会計専門職大学院・臨床心理専門職大学院を設置している。
建学の精神
第二次世界大戦が終戦を迎えた時期、1947(昭和22)に、当時の学長、岩崎卯一が提唱した「正義の権力よりの守護」を基底とした「正義を権力から護れ」となっている。これは、大津事件の裁判において、司法権の独立を守った児島惟謙が創立に関わっているためとされている。
教育の理念
また、大正期に、第11代学長山岡順太郎の掲げた、「学の実化(じつげ)」即ち、学理と実際との調和、国際的精神の涵養、外国語学習の必要、体育の奨励)を教育の理念とする。
学園祭
学園祭は「関西大学統一学園祭」と称し(略称は「学祭」)、例年11月上旬の4日間に渡り開催される。研究発表やミスター&ミスキャンパスコンテスト、学外から著名人を招聘しての講演会やコンサートなど、様々な企画が催されている。また、サークルや学科などの有志学生は、模擬店での軽食の販売やパフォーマンスの披露を行う。大学当局は学生の主催であり大学の公式行事ではないという立場を取っている。2016年(平成28年)の統一学園祭には約8万人が来場した。
スポーツ
同学の応援歌の歌詞にも登場する「カイザー」(KAISER:ドイツ語で「皇帝」の意味)という愛称が、体育会のチーム名や体育会全体の統一名称として用いられている。
野球部は関西学生野球連盟に所属している。
サッカー部は、関西学生サッカーリーグに所属している。
ラグビー部は関西大学ラグビーフットボールリーグに所属している。
アメリカンフットボール部は関西学生アメリカンフットボール連盟に所属している。
バスケットボール部は関西学生バスケットボール連盟に所属している。
陸上部は箱根駅伝に1928年(昭和3年)、1930年(昭和5年)、1931年(昭和6年)に出場しており、これは関東学生陸上競技連盟所属校以外では最多である。
探検部は1991年(平成3年)にタリム川をカヌーで航行し、タクラマカン砂漠の縦断に成功した。
アイススケート部は、オリンピック日本代表選手の高橋大輔、織田信成、町田樹、宮原知子を輩出した。
日本オリンピック委員会ボクシング競技強化センターが凱風館に設置されている。
大学公式キャラクター
フクロウをモチーフにしたキャラクターがいる。(フクロウは、ギリシア神話やローマ神話で学問・技芸・知恵を司る女神の使者、知の象徴とされている鳥。若者たちに学生生活の中で自分を見つめ直し、物事を自らの目と耳で感じ取り、創造力を育んでほしいという願いを大きな目と耳(羽角)を持つこの鳥に喩えた。)しかし、忍者のほなくんがLINEスタンプとして登場している[1]。