産業医科大学
産業医科大学(さんぎょういかだいがく、英語: University of Occupational and Environmental Health, Japan)は、福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1に本部を置く日本の私立大学である。1978年に設置された。大学の略称は、産業医大または、産医大(さんいだい)。 2018年(平成30年)に開学40周年を迎えた。
概観
特に産業医学振興や産業医養成を目的として設立された。私立大学であるが、厚生労働省(旧労働省)労働基準局所管の公益財団法人産業医学振興財団の助成を受けており、運営費用の大部分を労働保険特別会計労災勘定からの助成で賄っている。
その影響もあり、私立大学としては唯一、国公立大学共通一次試験を入学試験に利用した。共通一次の後継制度である大学入試センター試験も引き続き入学試験に利用し、国公立大学と同じ日程(前期・後期)で入試を実施していたが、2005年度(平成17年度)の入試からは独自日程に移行し、競争倍率が急増した。
九州大学医学部出身の教授が多いが、医学部や産業生態科学研究所では、卒業生の教授の数も増加している。医学部・産業保健学部の2学部1研究科。
建学の理念
当大学は、医学及び看護学その他の医療保健技術に関する学問の教育及び研究を行い、労働環境と健康に関する分野におけるこれらの学問の振興と人材の育成に寄与することを目的及び使命とする。
大学公式キャラクター
「ラマティー」というキャラクターがいる。背中に羽が生えている。ベルナルディーノ・ラマツィーニの像をモチーフとして作られている。(ベルナルディーノ・ラマツィーニは、1633年にイタリアに生まれ、1714年に81歳の生涯を閉じるまで、近代医学、とりわけ産業医学の学問的先駆者として、また市民や働く人々のための実践的医療の推進者として活躍した医師。現在も全世界において「産業医学の父」として慕われている。)当大学ではラマツィーニホールの入口左に建てられ、そのまなざしは、21世紀のラマツィーニたちに今日もやさしく注がれている。