法政大学
概観
法政大学は、1880年4月設立の東京法学社(のち東京法学校)及び1886年設立の東京仏学校を前身とする私立総合大学。明治初期の頃、近代国家にふさわしい制度づくりの必要性、自由民権運動が高揚する時代背景より、近代的な法治システムや権利義務等を教育する、フランス法系の私立法律学校として創設。現存する日本の私学の中では最古の法学部を有する。
また、1920年に大学令準拠の旧制私立大学に昇格した一校。東京六大学の一校。現在では、15学部・大学院17研究科を抱える総合大学。「スーパーグローバル大学」に選定されている。創立者のほかに、初代教頭のギュスターヴ・エミール・ボアソナード (Gustave Émile Boissonade) と初代総理(総長)の梅謙次郎らを学祖とする。
建学の精神
「自由な学風と進取の気象」を校風とする。「自由と進歩」は1880年の「東京法学社開校ノ趣旨」に述べられており、「進取の気象」は法政大学校歌に謳われている。また、戦後これらの伝統にヒューマニズムの精神を加味した3つの指針「独立自由な人格の形成」、「学問を通じたヒューマニティの昂揚」、「日本人の社会生活の向上に寄与する人材の育成」を定めている。その後、「開かれた大学、開かれた精神」や「自立型人材の育成」を基本理念としながら、大学運営を行う。
法政大学憲章
「自由を生き抜く実践知」を掲げている。
教育及び研究
インターンシップを他大学に先立ち早くから始動。また、生涯設計・就職活動などに対する意識をいち早く形成させる目的の「キャリアデザイン学」を開講。学部の枠を超えて1年次から教養科目として履修可能。2011年、公務員・法曹を目指す学生を支援するための「公務人材育成センター」を設置し、公務員講座・法職講座を開講。2014年「高度会計人育成センター」を設置し、会計専門職講座を開講。
国際社会で活躍できる人材を育成するための「グローバル教育センター」を2014年に開設しており、各学部のカリキュラムに連動した海外留学制度や国際ボランティア・国際インターンシップなどの様々な国際教育プログラムを整備。学内においては、「英語強化プログラム(ERP)」や母語話者と英語で会話できる「Gラウンジ」を市ケ谷・多摩・小金井の全キャンパスに設け、正課以外にも英語力を向上させることができる環境を整えている。
評価
大学志願者数ランキングでは、2017年・2018年に2位(東日本1位)、後期日程を除くと2007年〜2014年・2016年に3位、2017年・2018年に2位(東日本1位)(法政大学は後期日程の入試を行っていない)。また、併願をカウントしない実志願者数でも2018年に2位。
Times Higher Educationによる世界的大企業のCEO(最高経営責任者)輩出ランキング2013にて、世界の大学中、第100位(日本国内の大学では第9位)。
グローバルなキャリア形成に尽力し、国際教育プログラムとして独自の制度を設けている。留学制度・海外派遣制度が充実し、海外への留学生数は国内全大学中、4位。
大学公式キャラクター
「えこぴょん」という名前の環境改善活動推進キャラクターがいる。うさぎがモチーフで、背中に地球を背負っている。