東京理科大学
概観
当大学は1949年の学制改革の際に、東京物理学講習所(後に東京物理学校に改称)を主な前身に設立された、理系学部を中心とする新制大学である。なお、現在の東京理科大学の前身校で、1951年まで存在した東京物理学講習所(後に東京物理学校に改称)は、1897年(明治30年)に京都帝国大学が創立され、そこに理工科大学(理工学部)が設置されるまでの間、自然科学の教育を施したのは東京帝国大学と旧制専門学校の東京物理学校だけであった。自然科学教育を行う、専門学校を含む高等教育機関としては2番目に長い歴史を持ち、理学教育を行う私立の理系学校としては最古の歴史を持っていた。夏目漱石の『坊っちゃん』に登場する「物理学校」は、この東京物理学校を指す。また、石川啄木の日記や北原白秋の詩など多数の作品において当時の東京物理学校の講義の情景が描かれている。
建学の精神
「理学の普及をもって国運発展の基礎とする」としている。
大学のコンセプト
「Con'science' (カンシャンス:英語・フランス語で「良心」の意)〜21世紀の「科学」は「良心」へ向かう〜」
特色
2017年時点、日本の私立大学として唯一ノーベル賞受賞者(2015年ノーベル生理学・医学賞の大村智)を出した大学である。また、自然科学部門のノーベル賞受賞者を出したのは、2017年時点、アジアの私立大学として唯一でもある。これを記念して、東京理科大学は2015年度、「東京理科大学大村賞」を創設している。
教育・研究
教育と研究をともに重視する教育研究機関を目指している。教育面では建学時からの伝統として、実力を備えた学生のみを卒業させるという「実力主義」を受け継ぐ。研究面では、情報科学教育研究機構、総合研究所および生命科学研究所などの整備・拡充に努めている。
大学公式キャラクター
「坊っちゃん」と「マドンナちゃん」が制定されている。これは夏目漱石の小説「坊つちやん」に出てくる主人公及び「マドンナ」に因む。