広島県立広島国泰寺高等学校
概観
- 歴史
1897年(明治30年)創立の「広島県立第一中学校」(旧制中学校)を前身とする。2012年(平成24年)に創立135周年を迎えた。
- 設置課程・学科
- 全日制課程 普通科(普通コース・理数コース)- 単位制
- 定時制課程 普通科 - 単位制
- 校訓
- 「質実剛健・礼節気品・自治協同」
旧制中学時代に既に定められていた三訓をそのまま継承している。戦後永く「質実剛健」「礼節気品」のニ訓とされていたが、21世紀(2005年以降。2005年度学校経営計画には「質実剛健」および「礼節気品」の文字は見ることができるが「自治協同」の文字は見ることができない。)になって「自治協同」が明文復活された。(戦後は後述、校章の鷹羽の持つ「責任」の意味のひとつとして永く留められていた。)なお、戦後なぜ「自治協同」の明文が削除されたのかについては定かではないが、戦前からある学生寮の寮訓でもあること、戦後のGHQによる指導(共産主義的思想の排除)といった政治的事由があったようである。
- 校章
楠の葉三枚と鷹の羽2枚を組み合わせて図案化したもの。原子爆弾投下前、近くにあった国泰寺(戦後移転)の大楠を象徴化したものである「楠の葉」と、国泰寺が浅野氏の菩提寺であるところから浅野氏の家紋である「鷹の羽」で構成されている。また、楠は香気高く、永遠に変わらぬその操守、気品を、鷹は剛健・質実・責任を象徴している。鷹のイメージが教育目標の「質実剛健」になり、楠のイメージが「礼節気品」になった。
- 校歌
旧制中学時代の軍国主義色濃厚な校歌を廃止、1950年(昭和25年)に制定。歌詞は全日制・定時制の両生徒と職員に募集され、当時定時制に在学していた堀田晃の作品が採用され、音楽教諭の白井威彦が曲をつけた。歌詞は3番まであり、校名は登場しない。
なお同校では旧制中学時代より「鯉城の夕」(児玉琢四朗 作詞)がいわゆる「第二の校歌」として継承されているが、こちらにも校名は登場しない。
- 校風
スクールカラーは紫である。昔から「一中魂」と呼ばれる、いわゆる硬派、一方で自治協同の自由闊達な校風として地元で知られてきたが、特に平成に入ってから、侵略、暴力的なイメージ、内容を持つ「一中魂」は嫌われ、継承されてきた多くの応援歌などとともに衰退した。上述「鯉城の夕」についても応援団の消滅とともに一時、全く歌われないものになっていた。しかし近年、卒業生教員らによって、侵略、暴力的な内容部分を排した「一中魂」が復活、「鯉城の夕」も再び学校公式行事の場で歌われるようになっている。今日、学校の公式発表でも「旧制広島一中以来の人間教育の伝統を受け継ぎ、社会の至宝となるべき有為の人材を育成する。」をミッションとし、文武両道の校風のもと、名門校復活の学校改革に積極的に取り組むとしている。
- 同窓会
新制高等学校発足時の校名にちなみ「鯉城同窓会」(りじょう)と称している。
部活動
全日制課程
- 文化系部
- 科学部 - 物理班・生物班・化学班・天文地学班・数学班・ソリューション班、放送部、吹奏楽部、新聞部、美術部、演劇部、合唱部、被服部、華道部、調理部、写真部、ESS部(English-Speaking Society)、文芸部、書道部、囲碁、フォークソング部
- 体育系部
- 野球部、サッカー部、バスケットボール部、ヨット部、テニス部、ソフトテニス部、バレーボール部、陸上部、水泳部、体操部、卓球部、柔道部、剣道部、バドミントン部、応援団、チアリーディング、レスリング部
- 同好会
- ダンス同好会