岡山県
岡山県(おかやまけん)は、日本の都道府県のひとつ。中国地方南東部に位置し、瀬戸内海に面する県。県庁所在地は岡山市である。
概略
県北部には、三本の一級河川(旭川・高梁川・吉井川)の県内源流ともなっている中国山地の山岳地帯がそびえている。標高500〜1,000mの中央部には鍾乳洞などのカルスト地形が見られる吉備高原の高地が連続的にひろがり、南部には三大河川によって形成された裾野の広い岡山平野が広がっている。岡山平野にはかつて瀬戸内海に浮かんでいた小さな島が丘陵地として残り、干拓で江戸時代に繋がった児島半島が県の南端部にある。 主な山地としては蒜山(標高1,122m)や後山(標高1,345m)などがあり、主な湖沼としては、奥津湖、恩原湖、湯原湖、児島湾奥の締切堤防化によって人工的に造られた児島湖などがある。 なお、兵庫県とは山地および備前市の取揚島で、鳥取県・広島県とは山地で、香川県とは海上および玉野市の井島(石島)で隣接している。
気候
中国山地と瀬戸内海に挟まれ、南部の平野地帯は典型的な瀬戸内海式気候を示す。一方、北部の中国山地沿いは日本海側気候に属し、豪雪地帯に指定されている。真庭市蒜山では冬季に1mを超える積雪となるほか、−10℃以下まで下がることもある。県北部山間域には4箇所のスキー場がある。中国山地と瀬戸内海の中間に位置する吉備高原は両者を折衷した気候を呈し、南部より多少冷涼で雨量も多く、冬季の寒さは厳しい。
日本列島に来襲する台風やその影響による風雨は中国山地・四国山地によって弱められることが多く、それに加えて夏には瀬戸内海で発生する「凪」や山地越えのフェーン現象の影響もあって、都市部や内陸の盆地を中心に猛暑日になる日も少なくない。県庁所在地の岡山市は、吉備高原に属する旧建部町・御津町地域を除いて日照時間が年間約2,000時間と長く、年間降水量は1,100mm程度であり、日本有数の降水の少ない土地である。降水量1mm以上の日数が日本で最少であることが岡山県のキャッチフレーズでもある「晴れの国おかやま」の根拠となっている。