「京都工芸繊維大学」の版間の差分
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'''京都工芸繊維大学'''(きょうとこうげいせんいだいがく、英語: Kyoto Institute of Technology)は、京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町に本部を置く日本の[[国立大学]]である。1949年に設置された。大学の略称は'''工繊、工繊大、京工繊、KIT、京工、京工大、繊維大、京繊'''。 | '''京都工芸繊維大学'''(きょうとこうげいせんいだいがく、英語: Kyoto Institute of Technology)は、京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町に本部を置く日本の[[国立大学]]である。1949年に設置された。大学の略称は'''工繊、工繊大、京工繊、KIT、京工、京工大、繊維大、京繊'''。 | ||
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1949年(昭和24年)、旧制の京都工業専門学校・京都繊維専門学校を母体として設立。永らく工芸学部と繊維学部の2学部体制であったが、2006年(平成18年)両者を統合し「工芸科学部」が発足。国立の工科系単科大学であり、電子工学、機械工学、情報工学、生物学、化学などの先端科学技術分野から繊維学、建築学、デザイン学まで幅広い分野において、ものづくりを基盤とした「実学」を目指した特色ある教育研究を行っている。中でも、「科学」と「芸術」の融合を強く意識したカリキュラムは国内の学術研究機関としては異色だっており、産学共同においては日本屈指の名門国立大学として認識されている。また、芸術系の学域を持つ工科大学として、有機的な教育カリキュラムによる『科学と芸術の融合』を掲げ、感性豊かな国際的工科大学を目指している。 | 1949年(昭和24年)、旧制の京都工業専門学校・京都繊維専門学校を母体として設立。永らく工芸学部と繊維学部の2学部体制であったが、2006年(平成18年)両者を統合し「工芸科学部」が発足。国立の工科系単科大学であり、電子工学、機械工学、情報工学、生物学、化学などの先端科学技術分野から繊維学、建築学、デザイン学まで幅広い分野において、ものづくりを基盤とした「実学」を目指した特色ある教育研究を行っている。中でも、「科学」と「芸術」の融合を強く意識したカリキュラムは国内の学術研究機関としては異色だっており、産学共同においては日本屈指の名門国立大学として認識されている。また、芸術系の学域を持つ工科大学として、有機的な教育カリキュラムによる『科学と芸術の融合』を掲げ、感性豊かな国際的工科大学を目指している。 |
2019年2月15日 (金) 00:15時点における版
京都工芸繊維大学(きょうとこうげいせんいだいがく、英語: Kyoto Institute of Technology)は、京都府京都市左京区松ヶ崎橋上町に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は工繊、工繊大、京工繊、KIT、京工、京工大、繊維大、京繊。
概観
1949年(昭和24年)、旧制の京都工業専門学校・京都繊維専門学校を母体として設立。永らく工芸学部と繊維学部の2学部体制であったが、2006年(平成18年)両者を統合し「工芸科学部」が発足。国立の工科系単科大学であり、電子工学、機械工学、情報工学、生物学、化学などの先端科学技術分野から繊維学、建築学、デザイン学まで幅広い分野において、ものづくりを基盤とした「実学」を目指した特色ある教育研究を行っている。中でも、「科学」と「芸術」の融合を強く意識したカリキュラムは国内の学術研究機関としては異色だっており、産学共同においては日本屈指の名門国立大学として認識されている。また、芸術系の学域を持つ工科大学として、有機的な教育カリキュラムによる『科学と芸術の融合』を掲げ、感性豊かな国際的工科大学を目指している。
キャンパス
- 松ヶ崎キャンパス
京都市営地下鉄烏丸線松ヶ崎駅から徒歩8分。左京区役所に隣接しており、周囲は住宅地である。高野川や松ヶ崎浄水場にほど近い。道路を東西に挟み東部構内(グラウンドなど体育施設、図書館、造形科学系などが配置。49,686 ㎡)と西部構内(主に生命物質科学系・設計工学系など。73,385 ㎡)分かれている。前身校のうち、京都高等工芸学校が1930年に移転して以来のキャンパスである。また隣接地には一時滞在者用の宿泊交流施設である工繊会館や同窓会パビリオン、民営学生宿舎である松ヶ崎学生館が所在する。
- 嵯峨キャンパス
JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から徒歩15分。京都市立嵯峨中学校に隣接しており、周囲には京都府立北嵯峨高等学校や広沢池がある。60,999 ㎡の敷地の大部分は生物資源フィールド科学研究部門所轄の圃場(附属農場)であるが、他にも昆虫先端研究推進拠点などが所在する。
教育・研究
- 採択されているプログラム
- 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
- 新たな工学的感性を養う教育プログラム―表現行為の実践と人文的教養を基礎として―(平成19年度)
- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)
- 京都ブランドによる人材育成と地域創成―産学官連携による地域ブランド教育プログラムの展開と市民啓発―(平成19年度)
- 創造性豊かな国際的工科系専門技術者の育成―伝統からイノベーションへ・ローカルからグローバルへ―(平成18年度)
学生と教員の共同プロジェクト
学生と教員の共同プロジェクトとは、学外で開催される物づくりに関連するイベントや大会に向けての学生と教員の取り組みを、大学が財政面で支援する活動のことである。活動は2006年度より始まった。毎年いくつもの試みがなされているが、ここでは代表的なものを取り上げる。
- ROBOCON挑戦プロジェクト ("ForteFibre") 2006年4月に澤田祐一准教授の呼びかけで学生と教員の共同プロジェクトとして開始される。2007年6月に東京で行われたNHK大学ロボコン2007年に初出場した。予選リーグでは初戦の千葉大学戦を1対0で初勝利し、続く神奈川工科大学戦も1対0で勝利を、予選順位7位で決勝トーナメントに進出する。決勝トーナメントでは優勝した金沢工業大学に敗れた。
2017年度のNHK大学ロボコンではチーム初の予選一位通過を果たした。トーナメント戦では、準優勝校の東京大学に敗れ、ベスト8となった。 - 学生フォーミュラプロジェクト ("Grandelfino") 2005年秋、"グランデルフィーノ"は学生フォーミュラ製作チームとして自動車部のメンバーにより同志を募り創立し、本学初の「学生と教員の共同プロジェクト」として動き始める。2007年夏、全日本学生フォーミュラ大会~ ものづくり・デザインコンペティション ~に参戦。エンデュランスの完走を果たす。2009年にはスキッドパッド4位、総合順位13位と好成績を収め、2012年には総合順位1位(82大学中)となった。チーム名であるGrandelfinoとは、イタリア語のイルカと、大きな、壮大な、というグランドを掛け併せて作った造語。
- iGEM2010 ("kit-kyoto") 京都工芸繊維大学iGEMチーム“KIT-Kyoto”は2010年3月17日に応用生物学課程の学生5名(院生1名、学部生4名)で発足した。最終的に造形工学課程の学生を迎えるなど徐々に人数を増やし学部一回生2名、二回生4名、三回生7名の計13名、大学院生7名、教員2名の合計22人のチームになる。本学が掲げる「科学と芸術の出会い」をチームのモットーとし、生物学の研究だけにとどまらず、外部への発信やデザインにも力を注いだ。その結果、初参加にして金賞を受賞し、ベストポスター発表賞(世界128チーム中1位)に選ばれた。また、研究内容を紹介するチームwikiのアクセスランキングも大会期間中世界5位、日本1位となった。また、ドイツのFreiburg大学主催のiGEMおもしろ写真コンテストでも大賞に選ばれた。