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東京スポーツ映画大賞

2019年3月17日 (日) 20:35時点におけるジンジャーパン (ノート | 投稿記録)による版

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東京スポーツ映画大賞(とうきょうスポーツえいがたいしょう)は、1992年に設立された日本の映画の賞。主催は東京スポーツ新聞社。

概要

東京スポーツの客員編集長でもあるビートたけし(北野武)が審査委員長となり発足した、東京スポーツ新聞社主催の異色の映画賞である。
1992年に第1回東京スポーツ映画大賞を開催。1991年度分として、監督賞は北野武自身、作品賞も北野監督映画『あの夏、いちばん静かな海。』が受賞。授賞式は、1992年1月31日に渋谷ビデオスタジオ(『北野ファンクラブ』内にて)で行われた。
数多くの映画賞で見られる作品賞や主演男優賞などはもちろんのこと、「許しがたい作品賞」や「無念賞」、さらにはアダルトビデオ (AV) に関する部門まで設けられていた。これまでにも長嶋茂雄が監督賞を受賞したり、松坂慶子の父(一般人)が助演男優賞を受賞したりするなど、主催する東京スポーツの紙面同様従来の常識を覆すような発想と柔軟性に富んだユニークな映画賞となっている。15回目(2006年)を迎えるにあたって読者がインターネットやはがきで作品に投票できる「読者賞」も設けられたが、この試みは1回のみに終わった。
受賞の傾向として、北野と親交の深い映画監督の崔洋一の作品が高い評価を受けやすい。また、北野自身も自ら監督した作品に作品賞を与えたり、俳優としての自分自身にも臆することなく賞を授与したりしている。この事をネタにして、ガダルカナル・タカは「大橋巨泉方式です」と言った。
ただ、発足当初は完全に北野の独断で受賞者・受賞作が決められていたのに対し、現在は日本国内で開催される映画祭の主催者からノミネートを受け付け、ノミネート上位5位程度までを受賞候補としてその中から北野が賞を選考する方式を取っているため、以前に比べると「お手盛り」的な受賞は少なくなっている。とはいえ現在も、稀にノミネートに選ばれていなかった作品や人物が突然北野の強いプッシュで受賞するケースがあるほか(例:第17回の助演男優賞に選ばれた正名僕蔵)、北野の思いつきでノミネート段階では存在しなかった新たな賞が設けられることもある(例:第17回・第18回の『監督・ばんざい!賞』)。また、演芸関係の賞については当日出席したお笑い芸人の授賞が優先される。
授賞式の模様は東京スポーツ紙上で紹介されるほか、一部の情報番組・ワイドショーなどで放送される。第4回までは『北野ファンクラブ』内にてほぼそのまま放送されていた。
授賞式では「エンターテインメント賞・主演AV女優賞」を受賞したAV女優がその場でヌードを披露することが恒例となっていた。2007年の授賞式には就任間もない東国原英夫宮崎県知事(当時)が出席したことから、多くのマスコミが授賞式の模様を取り上げていた。

最終更新: 2019年3月17日 (日) 20:35
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