レベッカ
レベッカ(REBECCA)は、日本のロックバンド。1980年代後半に「フレンズ」などのヒット曲を残し、BOØWYとともに第二次バンドブームの先駆けとなった。1991年の解散後、2度の再結成を経て、2015年より活動を再開している。1984年に結成。紅白歌合戦出場者。
目次
ジャンル
メンバー
- NOKKO(ボーカル)1963年11月4日生、埼玉県浦和市(現:さいたま市)出身
- 土橋安騎夫(キーボード)1960年9月19日生、東京都三鷹市出身
- 高橋教之(ベース)1959年12月10日生、神奈川県出身
- 小田原豊(ドラムス)1963年2月6日生、埼玉県浦和市(現:さいたま市)出身
旧メンバー
- 山田貢司(ベース)
- 石川一彦(キーボード)
- 大金ハルヤ(ドラムス)
- 木暮武彦(ギター)
- 小沼達也(ドラムス)
- 古賀森男(ギター)
- 友森昭一(ギター)
名前の由来
バンド名は木暮がケイト・ダグラス・ウィギンの小説『黒い瞳の少女レベッカ』(原題:Rebecca of Sunnybrook Farm)から引用。
受賞
- 1988年
- 『Poison』
- 第2回日本ゴールドディスク大賞・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(邦楽部門)受賞
略歴
結成・デビュー
1982年ギターの木暮武彦(シャケ)がリーダーとなり、埼玉県内のアマチュアミュージシャンが集まり結成。前身のバンドは男性ボーカルだったが、ガールズバンド「DOLL」のボーカルだったNOKKO(ベースの山田貢司の妹)が加入する。同年7月、木暮とNOKKOがデモテープを売り込もうとロサンゼルスへ渡り、バンドは活動停止となる。ふたりは夢を叶えられず帰国し、1983年1月、ベースの高橋教之が加入しバンドは再始動する。
転機
1985年1月、音楽的方向性の違いから木暮とドラムスの小沼達也が脱退。バンド発起人かつ作曲者でもあった木暮の離脱により存続の危機を迎えるが、ギターの古賀森男とドラムの小田原豊が加入し、土橋を新リーダーとして再出発した。土橋がサウンドプロデュースを担い、それまでのロック路線からシンセポップ路線にシフト。シンディ・ローパーやマドンナなど同時代の海外女性シンガーのスタイルを取り入れつつ、NOKKOの溌溂とした歌声やダンス、ティーンエイジャーの少女心理を織り込んだ歌詞を前面に押し出した。
なお、脱退した2人は田所豊(DIAMOND☆YUKAI)、小川清史と新バンドを結成したが、木暮が思い入れのある「レベッカ」の名を使い続けようとしたため、一時的に2組の「レベッカ」というバンドが存在した<ref>|publisher=東京スポーツ |date=2017-11-26 |accessdate=2019-01-05</ref>。その後、「レベッカ♂」を経て、木暮の「どうしても“R”から始まるバンド名にしたかった」という理由で「RED WARRIORS」に改名している。
ブレイクから解散へ
1985年4月、新体制での3枚目のシングル「ラブ イズ Cash」が初めてチャートインし、3枚目のアルバム『WILD & HONEY』はオリコン6位を記録。6月には日本青年館でワンマンコンサートを行う。10月放送開始のテレビドラマ『ハーフポテトな俺たち』でレベッカの楽曲が使用され、OP・EDテーマを収録したシングル「フレンズ/ガールズ ブラボー!」がオリコン3位(30万枚)の大ヒット。1985年11月発売の4枚目のオリジナルアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』がオリコン1位を獲得し、当時の国内ロックアルバムとしては異例のミリオンセラー(累計130万枚超え)を記録する。
その後も「RASPBERRY DREAM」「MONOTONE BOY」「MOON」などヒットシングルを連発し、『REBECCA IV』以降のアルバムはすべて80万枚以上のセールスを達成。リミックスアルバムでもチャート1位を獲得した。1988年には6枚目のオリジナルアルバム『Poison』で、第2回日本ゴールドディスク大賞・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(邦楽部門)を受賞した<ref>第2回日本ゴールドディスク大賞 / Gold Disc Hall of Fame 2nd</ref>。ライブも日本武道館6days(1987年1-2月)、横須賀港での5万人野外ライブ『REBECCA FROM THE FAR EAST』(1987年8月)、コンサートツアー『BLOND SAURUS』の東京ドーム公演(1989年7月)など大規模イベントを成功させた。しかし、超多忙なスケジュールが創作に影響するようになり、一度区切りをつけるべきという決断に至り<ref>|newspaper=朝日新聞デジタル |publisher= |date=2015-04-21 |accessdate=2019-01-03</ref>、1990年1月に行われたコンサートツアー『BLOND SAURUSの逆襲』の日本武道館公演を最後に活動を休止。翌年の1991年2月14日に解散した。
レベッカの解散後、高橋、小田原、サポートギターの是永巧一の3人と宮原学、彼のプロデューサー&バックバンドの柴田俊文の5人で結成したバンド「BABY'S BREATH」は、当初「宮原学&レベッカ・ユニット」と名乗っていた。
再結成
その後、メンバーはソロ活動に入るが、1995年5月、阪神・淡路大震災の復興支援を目的として2日間限定の再結成ライブを横浜アリーナで開催した(当初は、5月26日の「ONE NIGHT」だけ行われる予定だったが、好評のため28日に「ONE MORE NIGHT」として追加公演が行われた)。さらに、1999年にはドラマ主題歌として「フレンズ 〜remixed edition〜」をリリースし、2000年6月には12年ぶりのオリジナルシングル「神様と仲なおり/HELLO TEENAGE」をリリースした。この際はライブを行わず、活動を終了するコメントも無く自然消滅のような形で終息した。
2015年4月21日、再結成ライブ「Yesterday, Today, Maybe Tomorrow」を横浜アリーナで8月12日、13日に開催することを発表し、同時に公式サイトも開設された<ref>横浜アリーナ2days|publisher=ORICON|date=2015-04-21|accessdate=2015-04-21</ref>。NOKKOは再結成に踏み切った理由について「封印していたレベッカの楽曲群を改めて聴いて新鮮さを感じた」ためであると語っている。ベースの高橋教之は音楽活動を止めており、会社員としての休暇を使っての参加となる。11月29日には、さいたまスーパーアリーナでの追加公演も決定<ref>[1]]|date=2015-06-29|accessdate=2015-06-29]</ref>。同年12月31日には「第66回NHK紅白歌合戦」への初出場を果たした。
2017年、初春よりUNIVERSAL MUSICと契約を結び、2017年7月から9月にかけて、およそ28年半振りとなる全国ツアー「REBECCA LIVE TOUR 2017」を開催した<ref>[2]</ref><ref>特設サイト(2017年版)</ref>。同ツアーの日本武道館公演の模様はDVD/Blu-rayとして発売された<ref>[3]</ref>。また、同年11月1日には17年ぶり、2002年にリリースされた『Raspberry Dream/Tatoo Girl』はカウントされない。オリジナルシングル『恋に堕ちたら』をリリース<ref>[4]</ref>。
影響
1人の女性ボーカルと他の男性楽器担当という構成のロックバンドはサディスティック・ミカ・バンドやシーナ&ザ・ロケッツなど既に存在してたが、レベッカのメジャーヒットによって以降はこのスタイルのグループが多く登場することになる。
LINDBERGの渡瀬マキやタレントの千秋は、かつてシンガーを目指していた頃はNOKKOに憧れていたと明かしている。
作品
発売日 | タイトル | 形態 | 規格品番 | 収録曲 | 内容 | 最高位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
CBSソニー FITZBEAT | |||||||
1st | 1984年4月21日 | ウェラム・ボートクラブ | EP | 05SH-1490 | 圏外 | ||
2nd | 1984年11月21日 | ヴァージニティー | 05SH-1589 | ||||
3rd | 1985年4月21日 | ラブ イズ Cash | 05SH-1625 | 項目参照 | 項目参照 | 30位 | |
4th | 1985年10月21日 | フレンズ/ガールズ ブラボー! | 07SH-1715 | 3位 | |||
5th | 1986年5月2日 | RASPBERRY DREAM | 07SH-1772 | 4位 | |||
6th | 1986年10月15日 | LONELY BUTTERFLY | 07SH-1824 | 6位 | |||
7th | 1987年4月22日 | MONOTONE BOY | 07SH-1925 | 3位 | |||
8th | 1987年11月18日 | Nervous but Glamorous | 07SH-2019 | 7位 | |||
9th | 1988年]2月26日 | MOON | 07SH-3002 | 20位 | |||
8cmCD | 10EH-3002 | ||||||
10th | 1988年11月21日 | One More Kiss | EP | 07SH-3145 | 5位 | ||
8cmCD | 10EH-3145 | ||||||
11th | [1989年4月30日 | Vanity Angel | EP | 07SH-3145 | 5位 | ||
8cmCD | 10EH-3273 | ||||||
12th | 1989年9月21日 | SUPER GIRL (SUPER REMIX) | CD | 15DH-5296 | 11位 | ||
13th | 1989年11月22日 | LITTLE ROCK | 8cmCD | CSDL-3026 | 4位 | ||
SME Records | |||||||
14th | 1999年5月21日 | フレンズ 〜remixed edition〜 | 8cmCD | SRDL-4628 | 項目参照 | 6位 | |
イーストウエスト・ジャパン | |||||||
15th | [2000年6月21日 | 神様と仲なおり/HELLO TEENAGE | Maxi | AMCM-4486 | 詳細
|
20位 | |
SME Records | |||||||
16th | 2002年1月23日 | Raspberry Dream/Tatoo Girl | Maxi | SRCL-5285 | 項目参照 | - | |
UNIVERSAL MUSIC | |||||||
17th | 2017年11月1日 | 恋に堕ちたら | 12cmCD(3枚組)+DVD | UMCK-9926 | CD
DVD
恋に堕ちたら (MV) |
11位 | |
12cmCD(3枚組) | UMCK-5640/2 | CD
|
タイアップ
曲名 | 備考 |
---|---|
フレンズ | 日本テレビ系ドラマ『ハーフポテトな俺たち』エンディングテーマ |
ガールズ ブラボー! | 日本テレビ系ドラマ『ハーフポテトな俺たち』オープニングテーマ |
Maybe Tomorrow | 日本テレビ系ドラマ『ハーフポテトな俺たち』挿入歌 |
フジテレビ系ドラマ『リップスティック』挿入歌 | |
RASPBERRY DREAM | ライオン「PAGE ONE」CMソング |
MONOTONE BOY | 映画『微熱少年』主題歌 |
Nervous but Glamorous | SONYミニコンポ「リバティ」CMソング |
One More Kiss | |
LITTLE ROCK | |
フレンズ 〜remixed edition〜 | フジテレビ系ドラマ『リップスティック』主題歌 |
ヴァージニティー | フジテレビ系ドラマ『リップスティック』挿入歌 |
Nothing To Lose | |
神様と仲なおり | 映画『風を見た少年』主題歌 |
出典・参考
Wikipedia「レベッカ」
脚注・外部リンク
- REBECCA - ソニーミュージック
- REBECCA REBIRTH - ソニー・ミュージックダイレクト
- REBECCA(レベッカ) 28年振りのライブツアー開催!公式サイト
- REBECCA.ac - メンバー・事務所公認ファンサイト