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異世界Cマート繁盛記

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Wikiduccaは終了しました。今後はゴールドペディアをご利用ください。<nowiki>Wikiduccaは終了しました。今後はゴールドペディアをご利用ください。<nowiki>Wikiduccaは終了しました。今後はゴールドペディアをご利用ください。<nowiki>Wikiduccaは終了しました。今後はゴールドペディアをご利用ください。{{Infobox animanga/Header |タイトル=異世界Cマート繁盛記 |ジャンル=[[ファンタジー]] }} {{Infobox animanga/Novel |著者=[[新木伸]] |イラスト=あるや |出版社=[[集英社]] |レーベル=ダッシュエックス文庫 |開始日= |終了日= |巻数=既刊4巻(2016年8月現在) |話数= |その他= }} {{Infobox animanga/Footer}} 『'''異世界Cマート繁盛記'''』(いせかいシーマートはんじょうき)は、[[新木伸]]による[[小説]]。 == 概要 == [[小説投稿サイト]]「[[小説家になろう]]」にて[[2015年]][[5月1日]]より連載を開始。 ある現代人の男性が、ふと異世界に迷い込み、そこで店を開くことになったという設定の[[ファンタジー]]小説。 2015年[[12月22日]]から[[集英社]]からダッシュエックス文庫として書籍化されている。書籍化の際は「小説家になろう」に掲載された本編に加筆・修正がされている。挿絵は[[あるや]]が担当{{Ref|a}}。 == あらすじ == 現代の日本に暮らすその男は、ストレスあふれる現実から解放されようと、何気なく通ったことのない道を通る。そうしたら、いつの間にか異世界へと迷い込んでしまうが、そこで出会った異世界の人たちに親切にしてもらう。その恩返しがしたく、異世界で小さな商店を始めることにした。しかも店に並ぶのは現代の品々。男はそんな商店の「店主」となり、まったりと気ままに商店を営業していく。 == 登場人物 == ; 店主(てんしゅ) : 主人公。本名不明。男。見た目は20歳前後。 : ストレスから解放されようと気ままに歩いていたら、いつの間にか異世界に迷ってしまう。その異世界で親切にしてもらい、恩返しをしたく、商店「Cマート」を始める。 : エルフさんからは「マスター」、オバちゃんからは「賓人(まれびと)さん」、美津希からは「マレビトさん」(当初は「お金持ちさん」)と呼ばれている。 ; エルフさん : 「Cマート」の店員。本名不明。女。見た目は15〜17歳くらいだが、店主の何倍も生きているらしい。 : 純血の[[エルフ]]であるが、両親は人間。両親と一生に暮らしていたが、両方とも老衰で亡くなったために街を出てエルフの里へ向かった。しかし、「肉を食べるのはエルフじゃない」と追い返されてしまった。その後、「Cマート」の前で行き倒れていたところを店主に発見され、店員として働くことになった。 : 日当は当初缶詰7個(内、果物缶1個)だったが、後に2個(どちらも[[ドッグフード]])が追加された。大食いの上、すぐにお腹を空かす。 : 店主からはよく「バカエルフ」と呼ばれている。美津希とは異世界と現実世界とを行き来する店主(の背中に密かに付けた付箋)を通じて[[文通]]している。 : 耳は敏感らしい。 ; エナ : 「Cマート」の店員。本名不明。女。見た目は10〜11歳くらい。 : [[孤児]]。「Cマート」にたびたび来ていたが、「Cマート」内で[[段ボール]]で作った[[秘密基地]]を置いたのを機に「Cマート」に住みつくことになる。 : 生い立ちのせいか遠慮しがちだったが、店主に「ずうずうしくていい」と言われ、少しずつやりたいことを言うようになってきた。 : 店主のことが好きらしく、店主の嫁になることを目標としている(ただし、好きという思いは店主には伝わっていない)。 ; オバちゃん : 店主が異世界で最初に会った人物。本名不明。女。見た目は12歳くらいだが、実際は30代。 : 人間とエルフの間に生まれたハーフエルフ。食堂を切り盛りしており、店主には世話を焼くぐらい親切にしている。 : 実年齢よろしく、オバちゃんな感じで接してくる。 : エルフの方の親と幼いころに生き別れとなり、以降は人間の世界で過ごすようになったという。 ; 商人さん(しょうにん-) : 旅の[[行商]]人。本名不明。男。 : 良い感じの[[イケメン]]で、店主に商売の基本などを教える。 : 親切で、人をだまそうとすることは決してしない。 ; ドワーフの鍛冶師(-かじし) : 本名不明。男。見た目は42歳くらいだが、実際は84歳。 : ぶっきらぼうな性格。店主の空き缶に興味を示し、その空き缶に見合う分の鉄製品を店主に提供することで、空き缶をもらうことに成功した。 ; 人気小説家(にんきしょうせつか) : 本名不明。女。見た目は10歳くらい。 : 異世界では結構有名な小説家らしく、著書は各地で大人気らしい。 : 主なジャンルは(異世界から見ての)「空想ファンタジー小説」なのだが、バイオレンスな展開や[[成人向け|性的表現]]が満載。だが、この異世界では、このような作品が大人気らしい。 : いつも眠たそうな目をして、力が抜けるようなしゃべり方をする。 ; キング(ス) : 各街に一人ずついる、人々の仲裁役であり、世話役であり、後見役。 : いずれも見た目は10歳にも満たない感じで、美少年・美少女ではあるが聡明な感じで(たまにチョイワルもいる)、王冠をつけ、恰好もいかにも王様という感じ。ジョークは通じないらしい。 : いずれも個体名(名前)は持たず、人々からは、ただ単に「キング」と呼ばれている。仲間内では「番号」{{Ref|b}}で呼び合うのが習わし。 ; ファントム・バレッタ : 男2人・女2人の4人組みの冒険者パーティー。異世界では結構有名なパーティーらしい。 : ダンジョンに行く前に「Cマート」を訪れ、色々と物を買いそろえる傍ら、エルフの娘をパーティーへ引きぬこうとする。しかし、店主が[[チェーンソー]]を無理やり売りつけて、引きぬくことはできなかった。後に、そのチェーンソーで窮地を救われたため、店主に非常に感謝している。 :; セイン :: 勇者。ファントム・バレッタのリーダー。何かとCマートの店員をナンパ(パーティーへ引きぬこうと)している。そのため、店主に非常に邪険にされている。 ; じいさん : 本名不明。男。店主が現実世界にて、異世界から持ってきた砂金を質草として受け入れた[[質屋]]の店主。[[1948年|昭和23年]][[3月1日]]生まれ。 : 頑固な性格だが、砂金の差定額を上げようとするなど、話は分かる感じ。 ; 美津希(みつき) : じいさんの孫娘。 : お茶目なところもあるが、しっかりしている。 : お店の質屋の帳簿をつけているためか、税金に関する事柄に非常に詳しい。店主の財務の面倒を見てくれる、非常にありがたい存在。店主は普段「美津希ちゃん」と読んでいるが、非常に頼りになる時は「美津希大明神(-だいみょうじん)」と(心の中で)呼ぶことがある。 : エルフさんとは異世界と現実世界とを行き来する店主(の背中に密かに付けた付箋)を通じて文通している。 : 異世界に行くため、店主と一緒に行こうとするが失敗。ジルの手助けで成功した。 : おおらかで親切な人が多いということで、お金持ちが好き。 ; ジェラルディン・バーンシュタイン : 「Cマート」の店員。本名不明。女。中学生。 : 現実世界の人物。周りからは「ジル」と呼ばれている。異世界と現実世界とは、猫に案内されて猫の通る道で行き来している。異世界とは別の世界とも行き来しているらしい。姉がいる。 : [[カナダ]]からの留学生で、日本語での会話は苦手(なんとか片言では話せる)。そのため、ホワイトボードを用いて会話をする。大変な力持ちで、美津希を軽々と[[お姫様だっこ]]したり、セインを投げ飛ばしたりした。 : 実は『[[GJ部]]』シリーズの登場人物でもある。 ; 高坂 翔子(たかさか しょうこ) : 店主の高校時代の同級生。豪快な性格。武道をやっており、力持ち。 : 人望があり、班を作ると必ず班長に任命されるため、「大班長」というあだ名がついた。現在、酒屋でアルバイトをしている。 : 店主とは以前、恋人同士であったらしい。 : 実は『GJ部』シリーズの登場人物でもある。 == 用語 == * 異世界 : まさしくファンタジーな雰囲気の世界。異世界と現実世界とを行き来することは可能で、何気なく、ふと道を曲がると行くことができる。 :* 亜人(デミヒューマン) :** エルフ :*: 亜人の一種。耳が長くとがっている。純血とハーフとでは差があるが、人間の何倍も長命。珍しい種族とのこと。 :*: 基本的に[[ベジタリアニズム|ベジタリアン]]。メニューの一例として、朝はフルーツ[[ジュース]]を1杯、昼は野菜[[サラダ]]、夜は[[パン]]か[[ナン]]みたいなものを食べる。肉は全く食べないというわけではないがほとんど摂らず、豆は摂るらしい。他にも[[乳製品]]や、[[鳥類]]や[[爬虫類]]の卵も摂るとのこと。 :** ドワーフ :*: 亜人の一種。ずんぐりした体形で身長は低く、手足も短い。筋肉質で立派なひげを生やしている。寿命は人間の2倍ほど。 :* 塩・砂糖 :: 塩は非常に貴重なもののようで、かなりの高額で取引されるようである。店主が最初に食べたオバちゃんの料理は非常に味気ないものだった。 :: 砂糖はないらしい。 :* 水 :: 川があるのは非常に珍しいらしい。海は無い様子。 :* 刃物・焼き物 :: 職人が非常に丁寧に作っている上、安価で売られているため、現実世界で[[100円ショップ]]などで売られている安物は全く売れない。 :: 逆に、非常に丁寧にられているため、現実世界では驚くほどの高値で売れる(取引される)。 :* 衣服 :: 着られなくなるまで同じ服を切るため、衣類はなかなか売れない。 :* 髭 :: 剃る人はまずいない。特にドワーフにとって髭を剃ることは他人に対して反省と謝意を表明するものとなり、余程でない限りは剃らない。 :* 風呂 :: 体を清めるために[[行水]]することはあるが、入浴する文化が無い。店主が導入した[[ドラム缶]]風呂により、入浴する文化が広まっている。 :* 孤児(オーファン) :: 親を亡くした子供。街全体で孤児の面倒をみる。大体30〜180日ほど、一つの家に厄介になり、あちこちの家を泊まり歩く。大きくなれば仕事を持ったり、家庭を持つなどして、自分の家を持って落ち着く。 :* 治療 :: 医者は無く、治癒術師のところへ行き、魔法で治療してもらう。例として、虫歯の治療はドリルで削って詰め物をするみたいな感じではなく、「新しい歯」を生やして虫歯になった歯を押し出すやり方である。料金は銀貨3枚ほど。 :* 学校 :: 学問を教えたりする所はあるが、現実世界でいう学校みたいなものは無い。他に魔術を教える所もある。基本的にエナくらいまでの子供は遊んでおり、それ以降は色々な仕事場で仕事を手伝い始める。いくつも職場を経験していくうちに自分に合った仕事を見つけていく。 :* 暦 :: [[日]]と、[[年]]に相当するものとして「期」がある。[[月 (暦)|月]]は無く、代わりに「節」という区切りがあり、60日程度と見られる。 :* 季節 :: 無し。店主らが住んでいる街の地域は一年中快適な気候。一年中暑かったり、寒かったりする地域もあるらしい。 :* 時間 :: 「セムト」という単位があり、1セムトあたりは2時間弱と見られる。 :* 方位 :: 「[[東]]」「[[西]]」「[[南]]」「[[北]]」という言い方は無く、「東」「西」「南」「北」をそれぞれ「[[前後|前]](まえ)」「後(うしろ)」「[[左右|右]](みぎ)」「左(ひだり)」と言う。 :* 言語 :: 種族によって使用する言語は違う。しかし、意思疎通の魔法(後述)によって、言語は違っても、相手の言っていることが理解できるし、自分の言葉も伝えることが出来る。 :* 国家 :: 国のような概念は無く、その場合は「大きな[[街]]」という概念になる。店主らの住んでいる街は、この世界としては大きい方だという。 :* 記数法 :: あらゆるものが[[十二進法]]で計算されている。 :: この世界も昔は[[十進法]]だったが(両手の指の数が10本の種族が多いため)、はじまりの魔法使いが色々とやった偉業(後述)の中に記数法の改正があり、十二進法になった。 :* 通貨 :: 金貨・銀貨・銅貨が基本で、銅貨の下に錫貨・鉛貨があり、また金貨の上にはプラチナ貨・ミスリル貨がある。 :: それぞれの通貨の換算は以下の通り。 ::{| class="wikitable" style="text-align:center" !!!ミスリル貨!!プラチナ貨!!金貨!!銀貨!!銅貨!!錫貨!!鉛貨 |- !ミスリル貨 |1||12||1728||20736||248832||2985984||2985984×a |- !プラチナ貨 |{{Sfrac|12}}||1||144||1728||20736||248832||248832×a |- !金貨 |{{Sfrac|1728}}||{{Sfrac|144}}||1||12||144||1728||1728×a |- !銀貨 |{{Sfrac|20736}}||{{Sfrac|1728}}||{{Sfrac|12}}||1||12||144||144×a |- !銅貨 |{{Sfrac|248832}}||{{Sfrac|20736}}||{{Sfrac|144}}||{{Sfrac|12}}||1||12||12×a |- !錫貨 |{{Sfrac|2985984}}||{{Sfrac|248832}}||{{Sfrac|20736}}||{{Sfrac|144}}||{{Sfrac|12}}||1||a |- !鉛貨 |{{Sfrac|2985984×a}}||{{Sfrac|248832×a}}||{{Sfrac|20736×a}}||{{Sfrac|144×a}}||{{Sfrac|12×a}}||{{Sfrac|a}}||1 |} :: なお、店主は感覚的に金貨を[[一万円紙幣|1万円札]]、銀貨を[[千円紙幣|1000円札]]、銅貨を[[百円硬貨|100円玉]]に換算しているらしい。 :* 賓人(まれびと) :: 異世界から見て現実世界など、異なる世界からやってきた人のこと。意味は「世界に幸せをもたらす異世界からの旅人」。 :* 四行原則(よんぎょうげんそく) :: この世界での、もっとも基本的なルール。内容は以下の通り。 ::# 初めての相手には、親切にせよ。 ::# 親切だった相手には、親切にせよ。 ::# 裏切った相手には、同じ仕打ちをせよ。 ::# 頭に戻って、繰り返し。 :: よって、同じ相手に一度は騙されても、二度は絶対に騙されないようになっている。 :: なお、「四行原則」はエルフの里での呼び方で、それ以外の地域・地方での呼び方は不明。 :* 禁則事項(きんこくじこう) :: この世界での、禁止されている行為。以下のことが禁止されている。 ::* [[銀行]]、[[両替商]] ::: 報酬は本来、労働の対価として支払われるべきで、[[利子]]や[[手数料]]で報酬を得ることは「[[不労所得]]」にあたるため。また、[[資本]]を持っている者が、利子や手数料などでより多くの資本を持つようになっていくと、[[インフレーション]]を起こし、経済に悪影響を及ぼしかねないため。 ::: ただし、利子や手数料を取らなければ、銀行や両替商はやってもよい。キングが既にそういう業態を行っており、余った金はキングに預けているらしく、キングはその金で[[公共事業]]を行っている。よって、[[税金]]も禁止されている。 ::* [[くじ]] ::: [[射幸心]]を煽るため。 :* はじまりの魔法使い(-まほうつか-) :: この世界で大昔、争いを無くそうと、命をかけて大地に大いなる魔法をかけたり、色々なルールを定めたりした伝説的な人物。以下は成し遂げた魔法・偉業の一部。 ::* 意思疎通の魔法 ::: 言語によらず、意思を直接伝達する魔法。種族によって使用する言語は違えども、この魔法のおかげで言葉が通じ、理解できる。たまに心の中で思っていることも聞こえてしまうため、嘘はつけにくい。 ::: なお、適用するのは言語のみで、文字には適用されない。 ::* 不労所得、税金の禁止 ::: 労働せずに報酬を得ることを禁止する。また、人々から預かった金で公共事業等をするため、税金をかけることも禁止する。 :* 戦争(せんそう) :: 何百年も無いらしい。しかし最近、塩が豊富にとれる場所に近い2つの街の間で、塩が枯渇したために不足し、その分け前を巡って戦争になりかけた(店主やジルらの活躍で解決)。 * 現実世界 : 店主や美津希などがいる世界。なお、店主は最近、異世界にいることが多い。 == 書籍情報 == [[新木伸]](著)、あるや(挿絵)。ダッシュエックス文庫〈[[集英社]]〉、既刊2巻 # 2015年12月22日発売、ISBN 978-4-08-631091-8 # [[2016年]][[2月25日]]発売、ISBN 978-4-08-631103-8 # 2016年[[4月22日]]発売、ISBN 978-4-08-631111-3 # 2016年[[8月25日]]発売、ISBN 978-4-08-631132-8 == 注釈 == # {{Note|a}}この作品の「新木伸×あるや」という組み合わせは『[[GJ部]]』シリーズや『[[GEφグッドイーター]]』(いずれも[[ガガガ文庫]]([[小学館]]))と同じである。 # {{Note|b}}「テルティウム」や「クゥアルトゥム」などの呼び方がある(意味はそれぞれ「3番目」「4番目」)。店主たちがいる街のキングは「プリームム(1番目)」と呼ばれている。 == 外部リンク == * {{Cite web|url=http://ncode.syosetu.com/n6170cq/|title=異世界Cマート繁盛記 著者ページ:新木伸|publisher=[[小説家になろう]]|accessdate=2016-01-20|ref={{SfnRef|インターネット連載}}}} {{Lit-stub}} [[カテゴリ:日本のファンタジー小説]] [[カテゴリ:小説家になろう]] [[カテゴリ:2015年の小説]]

最終更新: 2019年1月1日 (火) 13:22
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