「HDMI」の版間の差分
提供: Wikiducca
(jawp:HDMIからLod-aiko による 2015年7月1日 (水) 19:21版を一部移入。 初版は2005年1月27日 (木) 13:54作成者: 葉月麻実) |
(リンクなどを調整。) |
||
行1: | 行1: | ||
− | + | '''HDMI'''(エイチ-ディー-エム-アイ)とは'''High-Definition Multimedia Interface'''(ハイ・ディフティーション・インターフェイス)の略で、映像・音声をデジタル信号で伝送する通信インタフェースの標準規格である。 | |
− | '''HDMI'''(エイチ-ディー-エム-アイ)とは'''High-Definition Multimedia Interface''' | + | |
− | Silicon | + | Silicon Image、ソニー、東芝、トムソン、パナソニック、日立製作所、フィリップスの7社が共同で規格を策定した。 |
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | HDMIはデジタル家電向けのインタフェースであり、2002年12月にHDMI 1.0の仕様が策定された。PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIを基に、音声伝送機能や著作権保護機能(デジタルコンテンツ等の不正コピー防止)、色差伝送機能を加えるなどAV家電向けに改良した物である。HDMIは非圧縮デジタル形式の音声と映像を伝達し音質、画質とも理論的に伝送中に劣化することはない。これがRCA端子やD端子(コンポーネント端子)とは大きく異なる。 | |
+ | 物理層はTMDS (Transition Minimized Differential Signaling)、信号の暗号化はHDCP (High-bandwidth Digital Content Protection)、機器間認証はEDID (Extended display identification data)、系全体の制御系接続はCEC (Consumer Electronics Control) が採用されている。互換性問題が発生したDVIの反省を生かし、自社製品を「HDMI規格準拠」と謳う場合は接続確認テストに合格しなければならない。 | ||
− | |||
− | + | コネクターには以下の5種類がある。 | |
− | + | ||
; タイプA | ; タイプA | ||
: 標準タイプ。19ピン。上記の写真はタイプA。 | : 標準タイプ。19ピン。上記の写真はタイプA。 | ||
; タイプB | ; タイプB | ||
− | : | + | : 29ピンのコネクタで、デュアルリンクにより1080pを超える解像度をサポート。形状はタイプAを横に広げたもの。 |
; タイプC | ; タイプC | ||
− | : | + | : ミニHDMI端子、19ピン。タイプAと比べてより小型。ビデオカメラなどに採用。 |
; タイプD | ; タイプD | ||
− | : | + | : マイクロHDMI端子、19ピン。携帯電話、デジタルカメラなどに採用。 |
; タイプE | ; タイプE | ||
: 自動車用HDMI端子、19ピン。車内部の映像用配線に使用。 | : 自動車用HDMI端子、19ピン。車内部の映像用配線に使用。 | ||
行26: | 行24: | ||
: 720p、1080iの映像に対応 | : 720p、1080iの映像に対応 | ||
; ハイスピードHDMIケーブル | ; ハイスピードHDMIケーブル | ||
− | : | + | : 1080pの映像や8bit超の色深度に対応 |
− | [[Category:ケーブル]] | + | |
+ | [[Category:雑学]][[Category:ケーブル]][[Category:規格]] |
2015年8月4日 (火) 02:32時点における版
HDMI(エイチ-ディー-エム-アイ)とはHigh-Definition Multimedia Interface(ハイ・ディフティーション・インターフェイス)の略で、映像・音声をデジタル信号で伝送する通信インタフェースの標準規格である。
Silicon Image、ソニー、東芝、トムソン、パナソニック、日立製作所、フィリップスの7社が共同で規格を策定した。
概要
HDMIはデジタル家電向けのインタフェースであり、2002年12月にHDMI 1.0の仕様が策定された。PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIを基に、音声伝送機能や著作権保護機能(デジタルコンテンツ等の不正コピー防止)、色差伝送機能を加えるなどAV家電向けに改良した物である。HDMIは非圧縮デジタル形式の音声と映像を伝達し音質、画質とも理論的に伝送中に劣化することはない。これがRCA端子やD端子(コンポーネント端子)とは大きく異なる。 物理層はTMDS (Transition Minimized Differential Signaling)、信号の暗号化はHDCP (High-bandwidth Digital Content Protection)、機器間認証はEDID (Extended display identification data)、系全体の制御系接続はCEC (Consumer Electronics Control) が採用されている。互換性問題が発生したDVIの反省を生かし、自社製品を「HDMI規格準拠」と謳う場合は接続確認テストに合格しなければならない。
コネクターには以下の5種類がある。
- タイプA
- 標準タイプ。19ピン。上記の写真はタイプA。
- タイプB
- 29ピンのコネクタで、デュアルリンクにより1080pを超える解像度をサポート。形状はタイプAを横に広げたもの。
- タイプC
- ミニHDMI端子、19ピン。タイプAと比べてより小型。ビデオカメラなどに採用。
- タイプD
- マイクロHDMI端子、19ピン。携帯電話、デジタルカメラなどに採用。
- タイプE
- 自動車用HDMI端子、19ピン。車内部の映像用配線に使用。
ケーブルには以下の種類がある。
- スタンダードHDMIケーブル
- 720p、1080iの映像に対応
- ハイスピードHDMIケーブル
- 1080pの映像や8bit超の色深度に対応