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当初[[英語]]のみであったが、その後他の言語によるサイトも存在するようになり、2016年の時点では'''291言語'''のバージョンが存在するサイトとなった。 | 当初[[英語]]のみであったが、その後他の言語によるサイトも存在するようになり、2016年の時点では'''291言語'''のバージョンが存在するサイトとなった。 | ||
また記事数の総計は3800万以上存在し、英語版に約500万の記事が存在するといわれる。 | また記事数の総計は3800万以上存在し、英語版に約500万の記事が存在するといわれる。 | ||
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== 姉妹プロジェクト == | == 姉妹プロジェクト == | ||
− | このサービスには類似したいくつかの別サービスも存在する。例えば[[辞書]] | + | このサービスには類似したいくつかの別サービスも存在する。例えば[[辞書]]プロジェクトである「''ウィクショナリー''」、ニュースプロジェクトである「''ウィキニュース''」、著作権が消滅したものを集めた「''ウィキクォート''」( 引用文 )および「''ウィキソース''」( 各種ソースに用いられる文章 )などがあげられる。 |
− | 上記は[[日本語]] | + | 上記は[[日本語]]でも存在するが、実はそのほかにも他の言語では提供されているが、日本語では提供がない、あるいは満足に動いていないサービスが存在し、例えば学習用プロジェクトである「''ウィキバーシティ''」の場合、日本語版は廃止の決議を出されるほど過疎となっている( [https://meta.wikimedia.org/wiki/Proposals_for_closing_projects/Closure_of_Japanese_Wikiversity 参照] )。 |
== 利点と問題点 == | == 利点と問題点 == | ||
このサービスには各種メリットとデメリットが存在する。 | このサービスには各種メリットとデメリットが存在する。 | ||
メリットとしては「参加者の敷居が低い」ため、ある程度文法が理解できるならば誰でも記事を執筆できること、それにより他の類似サービスよりも迅速に多くの記事が作成される可能性があること、管理者が複数いることにより[[荒らし]]に対し迅速に対応できること、商業活動に関与しないため比較的中立的な立場に立てることなどである。 | メリットとしては「参加者の敷居が低い」ため、ある程度文法が理解できるならば誰でも記事を執筆できること、それにより他の類似サービスよりも迅速に多くの記事が作成される可能性があること、管理者が複数いることにより[[荒らし]]に対し迅速に対応できること、商業活動に関与しないため比較的中立的な立場に立てることなどである。 | ||
− | 一方、この形式によるデメリットも当然存在する。例えば、[[悪質ユーザー]]とみなされるユーザーによる不良記事( [[著作権]]や[[肖像権]]その他犯罪とされる行為に抵触する記事や誹謗中傷あるいは売名行為など ) | + | 一方、この形式によるデメリットも当然存在する。例えば、[[悪質ユーザー]]とみなされるユーザーによる不良記事( サービスのルールを守らない記事、例えば[[著作権]]や[[肖像権]]その他犯罪とされる行為に抵触する記事や誹謗中傷あるいは売名行為など )の大量投稿、専門家の審査等を得ないため内容の真実性が担保されないこと、特定のユーザーにしか興味がない情報は集まるものの、本当に必要とされる情報は執筆されないことがあること、「必要とされる記事」が管理を受けておらず、割ととんでもない状況で公開されている場合があること、一部の管理者が恣意的な管理を行うこと、サイトに寄付を求める非常にうっとおしく時には[[ネタ]]とされる[[広告]]が表示されることなどがあげられる。 |
− | また、[[政府]] | + | また、[[政府]]などの有力な組織等の検閲を受ける場合があることや古参ユーザーや管理者が[[老害]]化し、自由な編集などが妨げられるなどの問題も存在するとされる。 |
=== 日本語版 === | === 日本語版 === | ||
日本語版で特徴的な点としては、興味分野が「[[アニメ]]や[[コミック]]」関連や「[[AV女優]]」関連など、[[サブカルチャー]]とされるものの内容が充実していることが指摘されている。 | 日本語版で特徴的な点としては、興味分野が「[[アニメ]]や[[コミック]]」関連や「[[AV女優]]」関連など、[[サブカルチャー]]とされるものの内容が充実していることが指摘されている。 | ||
また、特筆性がある人物の記事を本人、あるいはそれを疑われる人物が記載することがある、という状況も指摘されている。 | また、特筆性がある人物の記事を本人、あるいはそれを疑われる人物が記載することがある、という状況も指摘されている。 | ||
== パロディ == | == パロディ == | ||
− | [[アンサイクロペディア]]は本来このサイトの[[パロディ]] | + | [[アンサイクロペディア]]は本来このサイトの[[パロディ]]として作成された。このサイトを見る限りではやはり同じ問題、さらにはもっと深刻な問題をはらんでいるように思える。 |
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
[[百科事典]] [[Wiki]] | [[百科事典]] [[Wiki]] | ||
+ | [[Category:オンライン百科事典]] |
2020年1月10日 (金) 14:59時点における最新版
Wikipediaは、インターネット上に存在するWiki形式を用いた百科事典。
概要
このサービスは2001年1月、Nupedia( ボランティアが記述し、2名の専門家が審査するインターネット百科事典、活動期間2000年3月-2003年9月、2004年閉鎖 )があまりにも執筆者の敷居が高いため記事が作成されない、という問題を解決するために生まれたサービスであった。 当初英語のみであったが、その後他の言語によるサイトも存在するようになり、2016年の時点では291言語のバージョンが存在するサイトとなった。 また記事数の総計は3800万以上存在し、英語版に約500万の記事が存在するといわれる。 特徴的な面としては、通常は記事の執筆に対し特に審査や査読等を必要としないこと、投稿内容の利用が割と容易にできること、立候補や推薦により選ばれた管理者と呼ばれる複数のユーザーにより管理されること、このサービスの維持に関しては商業的な活動ではなく寄付で賄われることなどがあげられる。
姉妹プロジェクト
このサービスには類似したいくつかの別サービスも存在する。例えば辞書プロジェクトである「ウィクショナリー」、ニュースプロジェクトである「ウィキニュース」、著作権が消滅したものを集めた「ウィキクォート」( 引用文 )および「ウィキソース」( 各種ソースに用いられる文章 )などがあげられる。 上記は日本語でも存在するが、実はそのほかにも他の言語では提供されているが、日本語では提供がない、あるいは満足に動いていないサービスが存在し、例えば学習用プロジェクトである「ウィキバーシティ」の場合、日本語版は廃止の決議を出されるほど過疎となっている( 参照 )。
利点と問題点
このサービスには各種メリットとデメリットが存在する。 メリットとしては「参加者の敷居が低い」ため、ある程度文法が理解できるならば誰でも記事を執筆できること、それにより他の類似サービスよりも迅速に多くの記事が作成される可能性があること、管理者が複数いることにより荒らしに対し迅速に対応できること、商業活動に関与しないため比較的中立的な立場に立てることなどである。 一方、この形式によるデメリットも当然存在する。例えば、悪質ユーザーとみなされるユーザーによる不良記事( サービスのルールを守らない記事、例えば著作権や肖像権その他犯罪とされる行為に抵触する記事や誹謗中傷あるいは売名行為など )の大量投稿、専門家の審査等を得ないため内容の真実性が担保されないこと、特定のユーザーにしか興味がない情報は集まるものの、本当に必要とされる情報は執筆されないことがあること、「必要とされる記事」が管理を受けておらず、割ととんでもない状況で公開されている場合があること、一部の管理者が恣意的な管理を行うこと、サイトに寄付を求める非常にうっとおしく時にはネタとされる広告が表示されることなどがあげられる。 また、政府などの有力な組織等の検閲を受ける場合があることや古参ユーザーや管理者が老害化し、自由な編集などが妨げられるなどの問題も存在するとされる。
日本語版
日本語版で特徴的な点としては、興味分野が「アニメやコミック」関連や「AV女優」関連など、サブカルチャーとされるものの内容が充実していることが指摘されている。 また、特筆性がある人物の記事を本人、あるいはそれを疑われる人物が記載することがある、という状況も指摘されている。
パロディ
アンサイクロペディアは本来このサイトのパロディとして作成された。このサイトを見る限りではやはり同じ問題、さらにはもっと深刻な問題をはらんでいるように思える。