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| Name = '''佐野 元春''' | | Name = '''佐野 元春''' | ||
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− | | Alias = Lion<br />MOTO<br />棟梁 | + | | Alias = '''Lion'''<br/>'''MOTO'''<br/>'''棟梁''' |
| Born = 1956年3月13日 | | Born = 1956年3月13日 | ||
| Blood = B型 | | Blood = B型 | ||
| School_background = [[立教大学]]社会学部 | | School_background = [[立教大学]]社会学部 | ||
| Died = | | Died = | ||
− | | Origin = | + | | Origin = 🇯🇵東京都台東区 |
| Instrument = ボーカル<br />ギター<br />ピアノ | | Instrument = ボーカル<br />ギター<br />ピアノ | ||
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− | | Occupation = | + | | Occupation = 歌手<br />[[音楽家|ロックミュージシャン]]<br />[[音楽家|シンガーソングライター]]<br />ギタリスト<br />作詞家<br />作曲家<br />音楽プロデューサー<br />ラジオDJ<br />詩人 |
− | | Years_active = | + | | Years_active = 1980年 - |
− | | Label = | + | | Label = '''EPIC・ソニー'''<br />(1980年 - 1985年)<br />EPIC・ソニー / M's Factory<br />(1986年 - 1987年)<br />EPIC/SONY RECORDS / M's Factory<br />(1988年 - 1990年)<br />Epic Sony Records / M's Factory<br />(1991年 - 1998年)<br />Epic Records / M's Factory<br />(1999年 - 2004年)<br />GO4 Records<br />(2000年 - 2003年)<br />'''Daisy Music'''<br />(2004年 - ) |
| Production = | | Production = | ||
− | | Associated_acts = 伊藤銀次<br />大村雅朗<br />THE HEARTLAND<br />大滝詠一<br />杉真理<br />The Hobo King Band<br />ジョン・サイモン<br />佐藤奈々子 | + | | Associated_acts = '''伊藤銀次'''<br />'''大村雅朗'''<br />'''THE HEARTLAND'''<br />'''大滝詠一'''<br />'''杉真理'''<br />'''The Hobo King Band'''<br />'''ジョン・サイモン'''<br />'''佐藤奈々子''' |
− | | Influences = | + | | Influences = '''ボブ・ディラン'''<br />'''ザ・ビートルズ'''<br />'''ブルース・スプリングスティーン'''<br />'''ニール・ヤング'''<br />ヴァン・モリソン<br />アレン・ギンズバーグ<br />グレゴリー・コルソー<br />大瀧詠一<br />ヴェルヴェット・アンダーグラウンド<br />'''エルヴィス・コステロ'''<br />'''スタイル・カウンシル'''<br />ブリンズレー・シュワルツ<br />スクイーズ<br />トッド・ラングレン |
| URL = [https://www.moto.co.jp/ Moto's Web Server] | | URL = [https://www.moto.co.jp/ Moto's Web Server] | ||
| Current_members = | | Current_members = | ||
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− | '''佐野元春'''(さの もとはる、1956年3月13日 - )は、日本の'''[[日本のロック|ロックミュージシャン]]'''、'''[[音楽家|シンガーソングライター]]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/音楽プロデューサー 音楽プロデューサー]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラジオDJ ラジオDJ]'''。 | + | '''佐野元春'''(さの もとはる、1956年3月13日 - )は、日本の'''[[日本のロック|ロックミュージシャン]]'''、'''[[音楽家|シンガーソングライター]]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/音楽プロデューサー 音楽プロデューサー]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラジオDJ ラジオDJ]'''。'''東京都'''出身。1980年にデビュー。[[立教大学]]社会学部卒業。同大学講師。[[ファイル:83D3F050-5886-4E9C-8BFE-B2E079CFFB15.jpeg|300px|thumb|right]] |
==概要== | ==概要== | ||
− | 1980年3月21日、シングル「'''アンジェリーナ'''」で歌手デビュー。詩人としてのメッセージを内包した歌詞、多様なリズムとアレンジ、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラップ ラップ]'''や'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スポークン・ワード スポークンワーズ]'''などの新しい手法を実践。また、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/すぎやまこういち すぎやまこういち]'''作品に敬意を払ったうえで「'''すべてはこの夜に'''」を'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/沢田研二 沢田研二]'''に書き下ろした事もあり、名実通りさまざまなジャンルの音楽を折衷させた曲を数多く発表して作品の商業的ヒットに関係なく高い評価を得ている。現在は独立系レーベル「'''Daisy Music'''」を主宰し、'''インターネット'''を通じた音楽活動などでも先駆的な試みを続けている[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/佐野元春] | + | 1980年3月21日、シングル「'''アンジェリーナ'''」で歌手デビュー。詩人としてのメッセージを内包した歌詞、多様なリズムとアレンジ、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラップ ラップ]'''や'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/スポークン・ワード スポークンワーズ]'''などの新しい手法を実践。また、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/すぎやまこういち すぎやまこういち]'''作品に敬意を払ったうえで「'''すべてはこの夜に'''」を'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/沢田研二 沢田研二]'''に書き下ろした事もあり、名実通りさまざまなジャンルの音楽を折衷させた曲を数多く発表して作品の商業的ヒットに関係なく高い評価を得ている。現在は独立系レーベル「'''Daisy Music'''」を主宰し、'''インターネット'''を通じた音楽活動などでも先駆的な試みを続けている[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/佐野元春]。常々「'''音楽は力である'''」とメッセージを送っている。<br/> |
+ | 佐野の音楽に対するアグレッシブな試みは、日本のロック界にその都度、新たな風を吹き込んできた。今や当たり前のように取り入れられている音楽様式は、佐野の業績によるものが多い。‘‘'''''日本のロック界のパイオニア''''' ’’的な存在である。 | ||
+ | [[ファイル:65DF6A83-66AC-403E-A326-2FF4A934495D.jpeg|380px|center]] | ||
==ジャンル== | ==ジャンル== | ||
− | [[ロック]] | + | [[ロック]]、フォークロック、ポップ、ロックンロール、フォーク、AOR、ソフトロック、フュージョン、クロスオーバー、ニュー・ウェイヴ、ラップ。 |
==バイオグラフィ== | ==バイオグラフィ== | ||
*[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/佐野元春 佐野元春 ]作品 参照。 | *[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/佐野元春 佐野元春 ]作品 参照。 | ||
− | [[ファイル:3BCA4ED3-F02D-471B-869D-8CD4642F6D28.jpeg|390px| | + | [[ファイル:3BCA4ED3-F02D-471B-869D-8CD4642F6D28.jpeg|390px|left]] |
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| 39th | | 39th | ||
− | | [[佐野元春|Tonight (Live)]] | + | | [[佐野元春|Tonight (Live)]](オンライン販売のみでの発売。) |
| 2003年2月10日 | | 2003年2月10日 | ||
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| 42nd | | 42nd | ||
− | | [[佐野元春|星の下 路の上]] | + | | [[佐野元春|星の下 路の上]]('''オリコン'''ではアルバム扱い) |
| 2005年12月17日 | | 2005年12月17日 | ||
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− | == | + | ==デビュー直後== |
− | + | 1981年4月から『[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サウンドストリート サウンドストリート]』(NHK-FM)の月曜日担当になり、同番組の枠で『元春レイディオショー』を開始。同年6月にシングル「[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/SOMEDAY_(佐野元春の曲) SOMEDAY]」を発表。同時期に伊藤を通じて交流を始めることとなる'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大瀧詠一 大瀧詠一]'''に引き上げられ、大瀧のプロジェクト「'''ナイアガラ・トライアングル'''」に'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/杉真理 杉真理]'''とともに参加。3人の所属レーベル・事務所(大瀧と杉はレーベルのみ一緒)が違い、関係者間の調整が長引くことを嫌がった大瀧は7月24日の杉のイベントライブ(ゲスト:大瀧、友情出演:佐野)のステージ上で、ファンに『[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/NIAGARA_TRIANGLE_Vol.2 NIAGARA TRIANGLE Vol.2]』の制作をゲリラ的に発表し、既成事実を作って関係者間の調整を縮めるという力技を使った。自らのアルバムと『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』のレコーディングを並行して制作、大瀧から多くのことをインプットしながら自作にアウトプットしていった。同年11月には大瀧の「ヘッドフォンコンサート」(渋谷公会堂)に参加、ナイアガラファンクラブのハワイ旅行にも参加するなど、ナイアガラとの交流を深めた。 | |
− | + | ||
− | + | ==エピソード== | |
− | * | + | '''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/エピックレコードジャパン エピックレコード]'''の全盛期、同レーベルの'''大ボス'''として、同所属歌手'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/渡辺美里 渡辺美里]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大江千里_(アーティスト) 大江千里]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大澤誉志幸 大沢誉志幸]、[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鈴木雅之_(歌手) 鈴木雅之]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/TM_NETWORK TM NETWORK]'''、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/岡村靖幸 岡村靖幸]'''など)から敬意を表されている。特に渡辺は自身のインタビューが編集者によって編集されて、自身の発言とまったく違った言葉が雑誌に載っていたことを悲しみ、佐野にその事を告げると、「あっ、そういう事がこれからあったら僕に言って」と渡辺に話した。<br>『'''Sweet16'''』は、日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した。しかし、本人がこのことを知ったのは、受賞から2年後。マネジメント事務所の隅にひっそりと置いてあったトロフィーを見てはじめてその事実に気づいた。 |
− | + | ||
− | * | + | ==雑誌編集== |
+ | *『'''THIS'''』:佐野元春による責任編集マガジン。発行時期や発行元、編集コンセプトの違いにより、3期に分かれる。 | ||
+ | **第一期 1983.4〜1984.2 全4冊 CBSソニー出版 | ||
+ | **第二期 1986.4〜1987.1 全4冊 扶桑社 | ||
+ | **第三期 1994.9〜1997.5 全12冊 扶桑社 | ||
+ | ==共作・コラボレーション== | ||
+ | *「'''A面で恋をして'''」 | ||
+ | **大滝詠一・杉真理との合同プロジェクト。『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』収録。 | ||
+ | * 「'''Home Planet 〜地球こそ私の家〜'''」 | ||
+ | **渡辺美里とのデュエット。長らくアルバム未収録だったが、2006年に発売された佐野のベストアルバム『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』に収録されたのが初であり、2010年に渡辺のベストアルバム『25th Anniversary Misato Watanabe Complete Single Collection〜Song is Beautiful〜』のボーナストラックとして収録されている。 | ||
+ | * 「'''また明日…'''」 | ||
+ | **矢野顕子と競演。同名のシングル、アルバム『Sweet16』にそれぞれ収録されている。 | ||
+ | *「'''エイジアン・フラワーズ'''」 | ||
+ | **オノ・ヨーコ、ショーン・レノンとの競演。『Sweet16』収録。 | ||
+ | * 「'''Angel'''」 | ||
+ | **ジョージー・フェイムと競演。『The Circle』収録。 | ||
+ | * 「'''GO4 Impact'''」 | ||
+ | ** [https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Dragon_Ash Dragon Ash]の[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/降谷建志 降谷建志]と競演。『Stones and Eggs』収録。 | ||
+ | * 「'''石と卵'''」 | ||
+ | **'''Bonnie Pink'''と競演。『GRASS〜The 20th Anniversary Edition's 2nd』収録。 | ||
+ | * 「'''じぶんの詩'''」 | ||
+ | **[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/山口智充 山口智充]・[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/山本耕史 山本耕史]とのユニット「[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/MusiG The Whey-hey-hey Brothers]」として参加。 | ||
+ | * 「'''自転車でおいで'''」 | ||
+ | **'''矢野顕子'''とのデュエット。矢野のアルバム『GRANOLA』収録。 | ||
+ | * 「'''So Goes The Song (Love Planets)'''」 | ||
+ | **[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジョン・サイモン ジョン・サイモン]に詞を提供。ジョン・サイモンのアルバム『Home』収録。 | ||
==アルバム『'''VISITORS'''』== | ==アルバム『'''VISITORS'''』== | ||
[[ファイル:2697D0E1-CD83-42D3-97D1-712535E18331.jpeg|350px|right]] | [[ファイル:2697D0E1-CD83-42D3-97D1-712535E18331.jpeg|350px|right]] | ||
1984年4月にアルバム『VISITORS』の先行シングルとして「TONIGHT」を7インチ・シングル盤と12インチ・シングル盤で同時発売。売上で12インチ・シングル盤が上回った。これ以後、邦楽における12インチ・シングル盤がブームとなった。<br/> | 1984年4月にアルバム『VISITORS』の先行シングルとして「TONIGHT」を7インチ・シングル盤と12インチ・シングル盤で同時発売。売上で12インチ・シングル盤が上回った。これ以後、邦楽における12インチ・シングル盤がブームとなった。<br/> | ||
− | 同年5月にアルバム『VISITORS』を発表し、翌6月に帰国。数曲で、ラップを取り入れたことや、前作までのナイアガラ系に通じるサウンドから一変したことで、賛否両論が巻き起こったものの、'''オリコン1位'''を記録。メジャーレーベル系ミュージシャンとしては'''初の日本語によるラップ'''として扱われることもある。また「'''COMPLICATION SHAKEDOWN'''」のPVは前衛の映像作家'''[[ジョン・サンボーン]]'''が担当するものの、ラディカルすぎるという判断で20年近くお蔵入りしていた。また、全国70カ所におよぶコンサートツアー『'''''VISITORS TOUR '84〜'85'''''』では、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ナム・ジュン・パイク ナム・ジュン・パイク]'''の影響でTVモニターを何十台も積み重ねて不規則な映像を流すなど、[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/アバンギャルド アバンギャルド] | + | 同年5月にアルバム『VISITORS』を発表し、翌6月に帰国。数曲で、ラップを取り入れたことや、前作までのナイアガラ系に通じるサウンドから一変したことで、賛否両論が巻き起こったものの、'''オリコン1位'''を記録。メジャーレーベル系ミュージシャンとしては'''初の日本語によるラップ'''として扱われることもある。また「'''COMPLICATION SHAKEDOWN'''」のPVは前衛の映像作家'''[[ジョン・サンボーン]]'''が担当するものの、ラディカルすぎるという判断で20年近くお蔵入りしていた。また、全国70カ所におよぶコンサートツアー『'''''VISITORS TOUR '84〜'85'''''』では、'''[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ナム・ジュン・パイク ナム・ジュン・パイク]'''の影響でTVモニターを何十台も積み重ねて不規則な映像を流すなど、[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/アバンギャルド アバンギャルド]なステージを展開。コンサートの形態にも新たな試みを取り入れた。 |
==母校、立教大学での活動== | ==母校、立教大学での活動== | ||
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2016年8月10日に東京国際フォーラム ホールAで開催された「THIS! 2016」では前年に成立した改正公職選挙法に伴い、選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられることになった事を祝し、18歳と19歳の者を対象に、開場前に受付窓口に行き、年齢を証明する身分証明書(免許証、学生証、保険証など)を提示することで、チケット代の8200円が無料になる「祝!18歳選挙権」という制度を導入。すでにチケットを購入済みの18歳と19歳の者は、当日受付窓口で料金が全額キャッシュバックされた。 | 2016年8月10日に東京国際フォーラム ホールAで開催された「THIS! 2016」では前年に成立した改正公職選挙法に伴い、選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられることになった事を祝し、18歳と19歳の者を対象に、開場前に受付窓口に行き、年齢を証明する身分証明書(免許証、学生証、保険証など)を提示することで、チケット代の8200円が無料になる「祝!18歳選挙権」という制度を導入。すでにチケットを購入済みの18歳と19歳の者は、当日受付窓口で料金が全額キャッシュバックされた。 | ||
2017年4月、ニューヨークを訪れアート・イヴェント『Not Yet Free』を開き、スポークンワーズを披露。この模様は、2017年5月28日に'''NHK BSプレミアム'''で「'''''佐野元春ニューヨーク旅『Not Yet Free -何が俺たちを狂わせるのか』'''''」と題して放送されている。 | 2017年4月、ニューヨークを訪れアート・イヴェント『Not Yet Free』を開き、スポークンワーズを披露。この模様は、2017年5月28日に'''NHK BSプレミアム'''で「'''''佐野元春ニューヨーク旅『Not Yet Free -何が俺たちを狂わせるのか』'''''」と題して放送されている。 | ||
+ | |||
+ | ==受賞== | ||
+ | ; 1992年 | ||
+ | *『'''Sweet16'''』第34回日本レコード大賞優秀アルバム賞受賞 | ||
+ | ; 1996年 | ||
+ | *「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS1996」特別賞受賞 | ||
+ | ; 2017年 | ||
+ | *「ディスラプター・アウォード(Disruptor Awards)社会貢献賞」受賞[https://moto-news.net/archive.cgi?1866][https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1506399702773337&id=228847883861865] | ||
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==タイアップ== | ==タイアップ== | ||
; 1982年 | ; 1982年 | ||
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*「佐野元春VISITORS TOUR」写真 | *「佐野元春VISITORS TOUR」写真 | ||
− | + | ||
2019年2月13日 (水) 20:35時点における最新版
佐野 元春 | |
---|---|
基本情報 | |
別名 |
Lion MOTO 棟梁 |
出生 | 1956年3月13日 |
出身地 | 🇯🇵東京都台東区 |
学歴 | 立教大学社会学部 |
ジャンル |
ロック フォークロック ポップ ロックンロール フォーク AOR ソフトロック フュージョン クロスオーバー ニュー・ウェイヴ ラップ |
職業 |
歌手 ロックミュージシャン シンガーソングライター ギタリスト 作詞家 作曲家 音楽プロデューサー ラジオDJ 詩人 |
担当楽器 |
ボーカル ギター ピアノ |
活動期間 | 1980年 - |
レーベル |
EPIC・ソニー (1980年 - 1985年) EPIC・ソニー / M's Factory (1986年 - 1987年) EPIC/SONY RECORDS / M's Factory (1988年 - 1990年) Epic Sony Records / M's Factory (1991年 - 1998年) Epic Records / M's Factory (1999年 - 2004年) GO4 Records (2000年 - 2003年) Daisy Music (2004年 - ) |
共同作業者 |
伊藤銀次 大村雅朗 THE HEARTLAND 大滝詠一 杉真理 The Hobo King Band ジョン・サイモン 佐藤奈々子 |
公式サイト | Moto's Web Server |
概要
1980年3月21日、シングル「アンジェリーナ」で歌手デビュー。詩人としてのメッセージを内包した歌詞、多様なリズムとアレンジ、ラップやスポークンワーズなどの新しい手法を実践。また、すぎやまこういち作品に敬意を払ったうえで「すべてはこの夜に」を沢田研二に書き下ろした事もあり、名実通りさまざまなジャンルの音楽を折衷させた曲を数多く発表して作品の商業的ヒットに関係なく高い評価を得ている。現在は独立系レーベル「Daisy Music」を主宰し、インターネットを通じた音楽活動などでも先駆的な試みを続けている[1]。常々「音楽は力である」とメッセージを送っている。
佐野の音楽に対するアグレッシブな試みは、日本のロック界にその都度、新たな風を吹き込んできた。今や当たり前のように取り入れられている音楽様式は、佐野の業績によるものが多い。‘‘日本のロック界のパイオニア ’’的な存在である。
ジャンル
ロック、フォークロック、ポップ、ロックンロール、フォーク、AOR、ソフトロック、フュージョン、クロスオーバー、ニュー・ウェイヴ、ラップ。
バイオグラフィ
- 佐野元春 作品 参照。
シングル
タイトル | 発売日 | |
EPIC・ソニー | ||
---|---|---|
1st | アンジェリーナ | 1980年3月21日 |
2nd | ガラスのジェネレーション | 1980年10月21日 |
3rd | Night Life | 1981年2月25日 |
4th | SOMEDAY | 1981年6月25日 |
5th | ダウンタウン・ボーイ | 1981年10月21日 |
6th | 彼女はデリケート | 1982年3月21日 |
7th | Sugar time | 1982年5月21日 |
8th | Happy Man | 1982年8月25日 |
9th | スターダスト・キッズ | 1982年11月21日 |
10th | グッドバイからはじめよう | 1983年3月5日 |
11th | TONIGHT | 1984年4月21日 |
12th | COMPLICATION SHAKEDOWN | 1984年6月21日 |
13th | VISITORS | 1984年9月21日 |
14th | NEW AGE | 1984年11月21日 |
15th | Young Bloods | 1985年2月1日 |
16th | リアルな現実 本気の現実 | 1985年6月21日 |
EPIC・ソニー / M's Factory | ||
17th | STRANGE DAYS -奇妙な日々- | 1986年5月21日 |
18th | SEASON IN THE SUN -夏草の誘い- | 1986年7月21日 |
19th | WILD HEARTS -冒険者たち- | 1986年9月21日 |
EPIC/SONY RECORDS / M's Factory | ||
20th | ガラスのジェネレーション (LIVE) | 1988年2月26日 |
21st | 警告どおり 計画どおり | 1988年8月18日 |
22rd | 約束の橋 | 1989年4月21日 |
23rd | ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 | 1989年8月21日 |
24th | シティチャイルド | 1989年10月8日 |
24th | 雪-あぁ世界は美しい | 1989年12月9日 |
25th | ジャスミンガール | 1990年10月21日 |
Epic Sony Records / M's Factory | ||
26th | ぼくは大人になった | 1991年4月10日 |
27th | また明日… | 1992年1月22日 |
28th | 誰かが君のドアを叩いている | 1992年4月8日 |
29th | 約束の橋/SWEET 16 | 1992年10月28日 |
30th | 彼女の隣人/レインボー・イン・マイ・ソウル | 1992年10月28日 |
31st | 十代の潜水生活/経験の唄 | 1995年11月1日 |
32nd | 楽しい時 -Fun Time | 1996年1月21日 |
33rd | ヤァ! ソウルボーイ | 1996年5月22日 |
34th | ヤング・フォーエバー -Young Forever- | 1997年11月1日 |
35th | Doctor | 1998年4月22日 |
Epic Records / M's Factory | ||
36th | 僕は愚かな人類の子供だった | 1999年3月1日 |
37th | だいじょうぶ、と彼女は言った | 1999年7月23日 |
38th | INNOCENT | 1999年12月20日 |
GO4 Records | ||
39th | Tonight (Live)(オンライン販売のみでの発売。) | 2003年2月10日 |
Epic Records / M's Factory | ||
40th | 君の魂 大事な魂 | 2003年12月17日 |
41st | 月夜を往け | 2004年5月19日 |
Daisy Music | ||
42nd | 星の下 路の上(オリコンではアルバム扱い) | 2005年12月17日 |
配信限定シングル
# | タイトル | 発売日 |
Daisy Music | ||
---|---|---|
1st | 光 -The Light | 2005年8月17日 |
2nd | 星の下 路の上 | 2005年11月16日 |
3rd | 世界は誰の為に「佐野元春MusicUnited.」名義。 | 2007年4月18日 |
4th | 君が気高い孤独なら | 2007年5月30日 |
5th | 月と専制君主 -Boys & Girls Version- | 2011年1月12日 |
6th | トーキョー・シック「佐野元春 & 雪村いづみ」名義。 | 2012年5月9日 |
7th | La Vita é Bella (ラ・ヴィータ・エ・ベラ) | 2012年8月29日 |
8th | 世界は慈悲を待っているiTunes Store版アルバム『ZOOEY』からの先行配信につき、カタログコードのIDが『ZOOEY』と同じとなっているため、リンク先は『ZOOEY』である。 | 2013年1月30日 |
9th | みんなの願いかなう日まで | 2013年12月4日 |
10th | ラジオ・デイズ | 2014年3月12日 |
11th | 君がいなくちゃ | 2015年3月4日 |
12th | 境界線 | 2015年4月22日 |
13th | 純恋(すみれ) | 2017年7月19日 |
14th | こんな夜には c/w 最新マシンを手にした子供達 | 2017年10月20日 |
配信限定EP
# | タイトル | 発売日 |
Daisy Music | ||
---|---|---|
1st | 或る秋の日 | 2016年11月11日 |
2nd | Not Yet Free | 2017年10月20日 |
デビュー直後
1981年4月から『サウンドストリート』(NHK-FM)の月曜日担当になり、同番組の枠で『元春レイディオショー』を開始。同年6月にシングル「SOMEDAY」を発表。同時期に伊藤を通じて交流を始めることとなる大瀧詠一に引き上げられ、大瀧のプロジェクト「ナイアガラ・トライアングル」に杉真理とともに参加。3人の所属レーベル・事務所(大瀧と杉はレーベルのみ一緒)が違い、関係者間の調整が長引くことを嫌がった大瀧は7月24日の杉のイベントライブ(ゲスト:大瀧、友情出演:佐野)のステージ上で、ファンに『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の制作をゲリラ的に発表し、既成事実を作って関係者間の調整を縮めるという力技を使った。自らのアルバムと『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』のレコーディングを並行して制作、大瀧から多くのことをインプットしながら自作にアウトプットしていった。同年11月には大瀧の「ヘッドフォンコンサート」(渋谷公会堂)に参加、ナイアガラファンクラブのハワイ旅行にも参加するなど、ナイアガラとの交流を深めた。
エピソード
エピックレコードの全盛期、同レーベルの大ボスとして、同所属歌手渡辺美里、大江千里、大沢誉志幸、鈴木雅之、TM NETWORK、岡村靖幸など)から敬意を表されている。特に渡辺は自身のインタビューが編集者によって編集されて、自身の発言とまったく違った言葉が雑誌に載っていたことを悲しみ、佐野にその事を告げると、「あっ、そういう事がこれからあったら僕に言って」と渡辺に話した。
『Sweet16』は、日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した。しかし、本人がこのことを知ったのは、受賞から2年後。マネジメント事務所の隅にひっそりと置いてあったトロフィーを見てはじめてその事実に気づいた。
雑誌編集
- 『THIS』:佐野元春による責任編集マガジン。発行時期や発行元、編集コンセプトの違いにより、3期に分かれる。
- 第一期 1983.4〜1984.2 全4冊 CBSソニー出版
- 第二期 1986.4〜1987.1 全4冊 扶桑社
- 第三期 1994.9〜1997.5 全12冊 扶桑社
共作・コラボレーション
- 「A面で恋をして」
- 大滝詠一・杉真理との合同プロジェクト。『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』収録。
- 「Home Planet 〜地球こそ私の家〜」
- 渡辺美里とのデュエット。長らくアルバム未収録だったが、2006年に発売された佐野のベストアルバム『THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004』に収録されたのが初であり、2010年に渡辺のベストアルバム『25th Anniversary Misato Watanabe Complete Single Collection〜Song is Beautiful〜』のボーナストラックとして収録されている。
- 「また明日…」
- 矢野顕子と競演。同名のシングル、アルバム『Sweet16』にそれぞれ収録されている。
- 「エイジアン・フラワーズ」
- オノ・ヨーコ、ショーン・レノンとの競演。『Sweet16』収録。
- 「Angel」
- ジョージー・フェイムと競演。『The Circle』収録。
- 「GO4 Impact」
- Dragon Ashの降谷建志と競演。『Stones and Eggs』収録。
- 「石と卵」
- Bonnie Pinkと競演。『GRASS〜The 20th Anniversary Edition's 2nd』収録。
- 「じぶんの詩」
- 山口智充・山本耕史とのユニット「The Whey-hey-hey Brothers」として参加。
- 「自転車でおいで」
- 矢野顕子とのデュエット。矢野のアルバム『GRANOLA』収録。
- 「So Goes The Song (Love Planets)」
- ジョン・サイモンに詞を提供。ジョン・サイモンのアルバム『Home』収録。
アルバム『VISITORS』
1984年4月にアルバム『VISITORS』の先行シングルとして「TONIGHT」を7インチ・シングル盤と12インチ・シングル盤で同時発売。売上で12インチ・シングル盤が上回った。これ以後、邦楽における12インチ・シングル盤がブームとなった。
同年5月にアルバム『VISITORS』を発表し、翌6月に帰国。数曲で、ラップを取り入れたことや、前作までのナイアガラ系に通じるサウンドから一変したことで、賛否両論が巻き起こったものの、オリコン1位を記録。メジャーレーベル系ミュージシャンとしては初の日本語によるラップとして扱われることもある。また「COMPLICATION SHAKEDOWN」のPVは前衛の映像作家ジョン・サンボーンが担当するものの、ラディカルすぎるという判断で20年近くお蔵入りしていた。また、全国70カ所におよぶコンサートツアー『VISITORS TOUR '84〜'85』では、ナム・ジュン・パイクの影響でTVモニターを何十台も積み重ねて不規則な映像を流すなど、アバンギャルドなステージを展開。コンサートの形態にも新たな試みを取り入れた。
母校、立教大学での活動
母校である立教大学の文学部客員講師として、詩作などに関する講義「文学講義412〜詩創作論2〜」を行なっている。この活動は現在も形を変えて続けられており、70年代から活躍する国内のソングライターを招き、それぞれの創作の核心に迫るというオープン講座を定期的に開催している。
アフター35周年の活動
2016年8月10日に東京国際フォーラム ホールAで開催された「THIS! 2016」では前年に成立した改正公職選挙法に伴い、選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられることになった事を祝し、18歳と19歳の者を対象に、開場前に受付窓口に行き、年齢を証明する身分証明書(免許証、学生証、保険証など)を提示することで、チケット代の8200円が無料になる「祝!18歳選挙権」という制度を導入。すでにチケットを購入済みの18歳と19歳の者は、当日受付窓口で料金が全額キャッシュバックされた。 2017年4月、ニューヨークを訪れアート・イヴェント『Not Yet Free』を開き、スポークンワーズを披露。この模様は、2017年5月28日にNHK BSプレミアムで「佐野元春ニューヨーク旅『Not Yet Free -何が俺たちを狂わせるのか』」と題して放送されている。
受賞
- 1992年
- 『Sweet16』第34回日本レコード大賞優秀アルバム賞受賞
- 1996年
- 「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS1996」特別賞受賞
- 2017年
タイアップ
- 1982年
- 「WONDERLAND <WALKMANのテーマ>」
- SONY「WALKMAN」CMソング
- 1985年
- 「Young Bloods」
- 国際青年年テーマソング
- 「リアルな現実 本気の現実」
- 朝日新聞社「朝日新聞」CMソング
- 「再び路上で」
- CANON 一眼レフカメラ CMソング
- 1990年
- 「SONEDAY」
- JR東海「ファイト!エクスプレス」CMソング、コダック「SUPER Goldフィルム」CMソング
- 「恋する男」
- 安田海上火災保険CMソング
- 「Home Planet -地球こそ私の家」
- TBS系「宇宙プロジェクト」トータルテーマソング
- 1992年
- 「また明日…」
- TBS系「筑紫哲也 NEWS23」エンディングテーマ
- 「誰かが君のドアを叩いている」
- TDK カセットテープ「NEW SR60」CMソング
- 「約束の橋」
- フジテレビ系ドラマ「二十歳の約束」主題歌
- 「彼女の隣人」
- ローソン CMソング
- 1995年
- 「レインガール」
- トヨタ・カルディナ CMソング
- 「経験の唄」
- 住友生命「愛&愛」CMソング
- 1996年
- 「楽しい時 -Fun Time」
- テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」エンディングテーマ
- 1999年
- 「だいじょうぶ、と彼女は言った」
- フジテレビ系「奇跡体験!アンビリバボー」エンディングテーマ
- 2001年
- 「SOMEDAY」
- 亀田製菓「亀田の柿の種」CMソング(イントロ部分のみ)
- 2007年
- 「夜空の果てまで」
- NTT DoCoMo『FOMAエリア「つながる」宣言篇』CMソング
- 2012年
- 「La Vita é Bella」
- トヨタ・マークX CMソング
- 2013年
- 「彼女」
- 東宝映画『劇場版 SPEC〜結〜 爻ノ篇』挿入歌
- 「虹をつかむ人」
- WOWOWプライム ドラマ「配達されたい私たち」主題歌
- 「夜空の果てまで」
- NTT docomo『LTE「やるべきことはまだまだある」篇 』CMソング
- 2015年
- 「境界線」
- 読売新聞社「読売新聞」CMソング
- 「私の人生」
- キヤノン「EOS 8000D」オリジナル連続Webドラマ「遠まわりしようよ、と少年が言った。」主題歌
公式サイト
出典・参考
- 佐野元春
- 「佐野元春VISITORS TOUR」写真